内容説明
学歴偏重のゆがんだ社会に生きるのはしんどいが、目標を定めて頑張れば、だれでも望みが叶えられるよい世の中である。非行少年を含む青年たちに働く喜びを教え、欠けていることを不足に思うまえに補う努力をさせ、人を育てる意義を理解させ、学業成績より感性が活きる実社会のなまの姿を示し、次々に問題を解決していく著者の姿は感動的である。欠けている人間同志だから補いあって成長しつづける、このすばらしい集団“学歴不問”の人材づくりは、今の社会に欠落した大切な何物かを教えてくれる。
目次
第1章 辛抱しなさい、きっとよくなる―耐えることの大切さを教えた母の励まし
第2章 コック志望がお好み焼き屋に―「出会い」が人生の基礎をつくった
第3章 3千万円お貸ししよう―担保は丁稚奉公時代の金銭出納帳だった
第4章 マスコミがお客を集めてくれた―絵馬による募金が思わぬ反響
第5章 望みは大きく持て―多店舗展開で日本一を目指す
第6章 「出会い」を大切にしたい―“ぬかるみ”が社会現象化した理由
第7章 命を懸けた人間教育―若い店長が人を育てる
第8章 人間に無能力者はいない―欠けているから伸びるんや
終章 私は成功者ではなく、成長者だ―だれでも成長者にはなれる