出版社内容情報
藤沢周平の作品中の言葉をたっぷり引用しながら、作家の人生と表現世界を余すところなく紹介する。生きづらい時代に心に響く「微光のごとき言葉」が満載。
○闇と微光―作家の原風景
○乳のごとき故郷―作家の自然
○苦しみと悲しみの交感―作家の誕生
○人のにぎわいに親しむー市井もの
○ユーモアとストーリーの誕生―浪人もの
○いくつもの「友情」―武家もの
○強者をわらうー武家もの
内容説明
藤沢周平の作品には、逆境を生きる者にそっとよりそう言葉があふれる。おなじみの『蝉しぐれ』や『用心棒日月抄』などの時代小説から佳品のエッセイまで、印象的な言葉をあますところなく引用して、作家の生活史と豊かな表現世界をより広く、より深く紹介する。生きづらい時代の今こそ、「微光のごとき藤沢周平の言葉」が求められている。本書をひもとけば、すでに読んだ作品は何度でも読みたくなり、未読の作品は読みたくなること、間違いなし。「感動する力」を本書で養おう。
目次
はじめに―人にそっとよりそう言葉へ
第1章 闇と微光―作家の原風景
第2章 乳のごとき故郷―作家の自然
第3章 苦しみと悲しみの交感―作家の誕生
第4章 人のにぎわいに親しむ―市井もの
第5章 ユーモアとストーリーの誕生―浪人もの
第6章 いくつもの「友情」―武家もの
第7章 強者を嗤う―武家もの
第8章 「嫌い」づくし―作家の日常
第9章 しんぼうづよく生きる―晩年もの
おわりに―藤沢周平にとって時代小説とはなんであったか
著者等紹介
高橋敏夫[タカハシトシオ]
1952年、香川県生まれ。文芸評論家。早稲田大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学文学部・大学院教授。専門は近現代日本文学。学生時代から文芸評論家として注目を集める。文学にとどまらず、演劇、思想、マンガ、映画などを通し、現在の文化を横断する批評を続けている。2002年、『藤沢周平―負を生きる物語』(集英社新書)で第15回尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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