内容説明
1998年に始まったクックパッドのレシピ検索サービスは、今や600万人以上が利用する巨大サイトに成長した。一般のユーザーがレシピを検索するだけでなく、投稿して自分のレシピを公開することもできるのが大きな魅力。特に若い女性の利用が目立ち、30代では4人に1人がユーザーという。レシピ情報は今やどこでも手に入る中、何故このような人気を博したのか?運営は?収益構造は?意外にも男性には知られていないこのサイトの秘密に迫り、新しいビジネスのあり方を探る。
目次
序章 女性なら知っている。料理サイト「クックパッド」
第1章 就職を選ばなかった男が、辿りついた目標
第2章 クックパッドは、なぜ「女心」をつかんだのか
第3章 細やかなサービスを実現するのは、テクノロジー
第4章 広告を見た人から「ありがとう」といわれるサイト
第5章 六〇〇万人を呼び込む「経営」と「マネジメント」
著者等紹介
上阪徹[ウエサカトオル]
1966年兵庫県生まれ。89年早稲田大学商学部卒。アパレルメーカーのワールド、リクルート・グループを経て、95年よりフリー。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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黒まる
24
うちの妻がほぼ毎日使っているので気になってました。毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす。企業も人間もぶれないビジョンさえあれば苦しくても失敗しても前にすすめるんだと思う。インターネットでも店舗でも物を売るときの心構えは一緒。とてもとても勉強になりました。2014/01/30
Kentaro
16
サンマやウナギも高いものと安いものと何が違うかわからないでしょう。まだまだ若い人に料理の伝承が十分にされていない。だから同じ商品を見ても若い人にはピーンと来ない。例えばイワシが売られていたら、50代、60代の年配者にはレシピが沢山浮かぶ。それは代々教えられたものや、過去の経験があるからだ。だが、20代、30代にはほとんどない。つまり流通の現場では、年配者には当たり前だった前提が若年女性には通用しないのである。どうして鮮度が高くて安いイワシを置いているのに売れないんだろうとなる。作り方が分からないからだ。2018/08/18
luther0801
14
ビジョンと、その根底に有る技術力。そして、ぶれない精神力。本当に素晴らしい企業だと感じた。以前、クックパッドの元役員という方の書いた本を読んだが、その方も、この社長の下だったからこそ生きたのだろうと感じた。2015/05/04
えちぜんや よーた
14
クックパッドの創業、サイトの運営方針、会社の経営方針が、著者から経営陣へのインタビューという形で表現されています。マネをしてみたいとという一心で借りてみましたが、自分の発想の安直さにかえって反省させられました。平易な表現が胸にかえって私の胸につきささります。「私にそんな覚悟はあるのか?」と。特に技術に関して全くスキルのない私にとって、厳しさを覚えました。2012/07/07
♡kana*
13
クックパッド、とても活用しているので。言われてみれば・・・っていう感じだけど、それって凄いこと。使いやすい、見やすい、広告邪魔じゃない、って全然、当たり前じゃなくて、こだわって、信念があるから、っていうことがよく分かった。2017/07/01