内容説明
「お金を借りられない」社会が、いかに経済を停滞させるか。今まさに日本に起きている現象を検証する。ここ数年、消費者金融では10人に6~7人が融資を断わられ、事業の世界では中小企業の資金繰り倒産が続いている。また、身近なものではカードでのキャッシングが下りないケースもある。これらに共通するのはノンバンク経由のお金ということだ。実はノンバンクは「貸さない」ではなく「貸せない」。06年末に成立した「改正貸金業法」等により機能不全に陥っているのだ。お金が回らない経済は縮小せざるをえない。日本経済が抱える「もうひとつ」の不況の構造を解説する。
目次
第1章 お金が借りられない世の中―個人消費の減退危機(お金を借りられない世の中;倒産、衰退する消費者金融 ほか)
第2章 最後の貸手の崩壊―中小零細企業の苦境(増える中小零細企業の倒産;崩壊の危機に立つ事業者金融 ほか)
第3章 伝統的「分割払い」の終焉―もうひとつの法改正への懸念(信販会社とは;割賦の三つの形態 ほか)
第4章 日本国内発の不況要因―世界同時恐慌とは別の理由(狂った歯車;マンション不況 ほか)
著者等紹介
小林幹男[コバヤシミキオ]
1961年、長野県生まれ。立教大学経済学部卒業。大手リース会社を経て、ABN AMRO Bank(オランダ銀行東京支店)入社。その後、エービーエヌ・アムロ証券、リーマン・ブラザーズ証券、モルガン・スタンレー証券にて要職を歴任。14年以上にわたる外資系金融機関在籍中に、シンジケートローン、証券化などの手法を用いて、数多くの企業の資金調達をアレンジした。現在は、金融コンサルタントとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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