角川SSC新書
満員電車がなくなる日―鉄道イノベーションが日本を救う

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  • サイズ 新書判/ページ数 180p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784827550290
  • NDC分類 686.1
  • Cコード C0295

内容説明

他人と体を押し付け合い、へとへとになりながら通勤電車に揺られる毎日。そんな生活にうんざりしながらも、いつしか諦めてしまっている人は少なくないだろう。しかし、著者の提案する3つのイノベーションを実現すれば、満員電車はなくなり、日本のサラリーマンは本当の意味で豊かな生活を手に入れることができる。鉄道大国ニッポンが長年頭を悩ませてきた最大の問題「満員電車」をあらゆる角度から検証し、旧態依然とした日本の鉄道業界に一石を投じる、渾身の一冊。

目次

第1章 満員電車の現状と歴史(満員電車の現状;満員電車の歴史;満員電車の歴史は運賃抑制の歴史)
第2章 満員電車をなくすための運行方法のイノベーション(信号システムの機能向上;総2階建て車両;3線運行;鉄輪式リニア;実用可能な輸送力増強量)
第3章 満員電車をなくすための運賃のイノベーション(運行方法のイノベーションを実現するために;着席と立ち席の値付け;ICカードを使った戦略的プライシング)
第4章 満員電車をなくすための制度のイノベーション(運転士免許制度の規制改革;自動車の適正な費用負担)
第5章 満員電車のなくなる日を目指して(モノは地下へ、人を地上に;忘れてはならないこと;鉄道が豊かさを実現)

著者等紹介

阿部等[アベヒトシ]
1961年8月30日生まれ。東京都出身。東京大学工学部都市工学科大学院修士修了。JR東日本(第1期生)に17年間勤務。鉄道事業の多分野の実務と研究開発に従事。その後、交通問題の解決をミッションに(株)ライトレールを起業。交通や鉄道に関わるコンサルティング・研究開発に従事。講演依頼も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかしくん。

32
そういえば40年位前は横須賀線が乗車率300%なんて、大変な数字が新聞に出てたものです。今も通勤ラッシュは解消できてませんが、本書では「奇抜な総2階建て車両」「3線運行」「着席と立ち席に値段差を付ける」等、なかなかユニークな提言をされてます。特に3線運行は、可能な限り、部分的にでも是非取り入れてほしいですね。2015/02/17

sweet november

12
小池百合子都知の公約、満員電車を無くすアイディアの素はこの本に書いてあります。本当に実現できるのかな、と疑問もありますが、利用者の金銭の負担増も当然なのかもしれないと思いました。1日でも速い実現を望みたいものです。2016/09/16

あらあらら

7
6年ぶりに再読。交通事情は当時とはそんなに変わってないかな。あまり目をつけない分野に携わるのって感心する。2014/10/30

まめタンク

7
2013年116冊目。満員電車は日本にとっては風物詩というよりも、日常の一部だ。世界的に見ても異様な後継らしい。本書では満員電車の歴史を紐解きつつ、満員電車を無くすための思索を提案する。例えば、日本の電車運賃が安すぎるという点に注目している。満員の時でも平日の空いている時でも料金は同じ。これを高く設定する事である種の分散が可能となり、満員電車が無くなる可能性もあるという。それに加えて、座りたい人が余分にお金を払うシステムも提案されている。満員電車という切り口が面白い。2013/09/29

luther0801

5
私は、交通業界については、全くの素人だが、この本は面白い。餅は餅屋というか、専門家って、こんなにいろいろな選択肢を持って考えているんだなぁ、としみじみ感じた本。「すぐにやって欲しい」ということも多かったが、いかんせん、コストがかかるからなぁ。2013/07/06

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