角川SSC新書
笑いの現場―ひょうきん族前夜からM‐1まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784827550276
  • NDC分類 779.14
  • Cコード C0295

出版社内容情報

私でなければ見られなかった、そして私でなければ語られなかった笑いの秘密。
コント55号世代か、ドリフ世代か、あるいはひょうきん族世代か、さらにそのあとか。同じ世代の共通言語が笑いに大きな影響力を持っている。

内容説明

ラサール石井が「コント赤信号」として歩んだ時代―それは現在のお笑い界の第一線にいる芸人たちとの競演の時代でもあった。修業時代に新宿ゴールデン街で飲み仲間だったとんねるずや、「オレたちひょうきん族」の楽屋で談議したビートたけし、明石家さんま、島田紳助ら。そこで熱く語られたのは、芸人として極めんとするそれぞれの笑いのスタイルについてだった。コント赤信号で歩いた時代を描く「ノンフィクション編」と、芸人それぞれの笑いを解説する「評論編」の2部構成で、お笑いの真髄を描く。

目次

第1章 コント赤信号で見たお笑い界―ノンフィクション編(ネタの時代―第一次寄席ブームと第二次寄席ブーム;再びネタの時代―漫才ブームとコント赤信号;「ひょうきん族」がつくった時代―漫才ブームの終焉;空気の時代―お笑い第三世代の登場;リアクションの時代―「電波少年」から「ボキャ天」そして「めちゃイケ!」;またもネタの時代―「M-1グランプリ」を採点する)
第2章 お笑い芸人列伝―評論編(ビートたけし―一〇人の中の一人であり続けるために;明石家さんま―爆笑のためにけっして引くことなし;志村けん―ピエロの原点;とんねるず―中高生のカリスマとなって;ダウンタウン―フリートークという漫才)

著者等紹介

ラサール石井[ラサール・イシイ]
1955年10月19日生まれ。大阪府出身。本名:石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラサール高等学校から早稲田大学入学。1977年に渡辺正行、小宮孝泰と「コント赤信号」を結成し、お笑いタレントとして人気を博す。現在は、タレント、俳優、舞台演出、声優など幅広い分野で活躍中。石井光三オフィス所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

15
エンターテイメントとしての「お笑い」の本質に迫った良書。前半で1980〜90年代のお笑いの変遷を人とTV番組から解説し、後半を明石家さんまやダウンタウン等時代を画した大物達の分析に充てている。論理が明快で分かりやすい上、まるで飲み屋で話を聞いている様な生々しさもある。ラサール石井という人の笑いへの情熱、探求心、分析力、仲間への愛情が強く感じられ、正直感動した。この人はひょっとすると、語り部の役を担うべき人なのかもしれない。そう思うぐらい、的確さが尋常ではない。2015/09/23

猫丸

14
意外な好著だった。前半は1960年代からの20世紀お笑い史。事項と年代表記のリンクが細かいのが助かる。ドリフがTBSであった他は55号からひょうきん族にかけてフジテレビの独走状態が長く続いたのがわかる。演芸場をテレビに直接移した演芸ブームから、ネタの優劣を競う漫才ブーム、そしてとんねるずやウッチャンナンチャンが牽引する空気感での笑いへと変遷してきた、とまとめている。その中で重要な存在として、たけし、さんま、志村けん、とんねるず、ダウンタウンを各論で扱うが、忖度が働くせいかあまり鋭い指摘は見られない。2022/10/19

Kaz

10
「8時だよ!全員集合」「オレたちひょうきん族」「夕やけニャンニャン」「ごっつええ感じ」・・・。オンエアが待ち遠しかったのを思い出した。今は「めちゃ×2イケてる」。氏の言う番組がすべて網羅。ベタベタだったんだなって痛感。笑いを分析するのは難しい作業だが、的確な分析がされていると思う。一部を除き最近の若手芸人がつまらなく感じるのは世代のせいか?ラサール氏の分析を聴きたい。2013/12/27

great man kj

6
お笑いが大好きなので読んでみた。 第1章は、パラパラ読み、第2章はおもしろかった。有名な芸能人の笑いのスタイルについて、ラサール石井さんの解説がおもしろかった。 笑いは毒を含むものである。同感で、その加減にいつも悩んでいる。おもしろかった。2014/03/01

みんさね 

5
分析眼はさすが。M-1採点回顧録、面白かったです。2012/01/21

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