内容説明
サッカー日本代表のFWである著者、高原直泰は日韓ワールドカップを目前にした2002年4月、「エコノミークラス症候群」を発症。その治療は人知れず、今も続いている。世界トップレベルのドイツ・ブンデスリーガでゴールを重ねながら、病気とも闘い続ける日々―。著者が初めて語る、知られざる自らの病気のすべてと、日本代表の可能性、そして2010年南アフリカワールドカップへの誓い。
目次
第1章 エコノミークラス症候群の発症
第2章 再発、そして決意
第3章 FWとしてのこだわりと原点
第4章 乗り越えたブンデスリーガの壁
第5章 ドイツで過ごしている日常
第6章 オシムジャパンとアジアカップ
第7章 2010年ワールドカップ、そして未来
著者等紹介
高原直泰[タカハラナオヒロ]
1979年静岡県、三島市生まれ。1998年に清水東高校を卒業後、Jリーグ・ジュビロ磐田に入団。2001年にボカ・ジュニアーズへ移籍後、2002年に磐田へ復帰。2003年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVへ移籍、2006年よりアイントラハト・フランクフルトに所属。2006‐2007シーズンには日本人海外最多となる17得点(カップ戦含む)を記録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
31
著者についてはお名前だけ存じ上げていました。エコノミー症候群にかかっていらっしゃったようで、闘病の様子が書かれています。ただこの時点(2007年)で、ご本人が前向きに「病気がわかってやるべきことがはっきりした」という意味のことをおっしゃっているのは凄いです。あとは人の話に耳を傾け、自分で考えること、健康管理などのメンタルやフィジカルな部分も書かれ、一流のプレーヤーは違うなと感じました。2014/06/22
Humbaba
9
一度エコノミークラス症候群になった場合には,再発する可能性が非常に高い.だからこそ,常にケアが必要である.何をやるにしても体は資本である以上は,常にケアを怠ってはいけない.2011/11/12
のり
5
本の評価としては微妙、ただ自分の知らない病気への世界を知れる。エコノミークラス症候群と戦っているサッカー選手の高原さんの2007年のエッセイ。読む前は病気とサッカーの両立の難しさなどが書かれているのかと思っていた。読んでみると病気の話は全体の2割程になっている。途中から延々とサッカーの思い出と持論が繰り広げられる。この段階では重い病気を患っても、サッカーへの熱き情熱があれば些細なことなのだろうと、その姿勢を素晴らしいと感じていた。しかし、最後のまとめに入ってもサッカーへの熱き想いは終わらなかった。2021/12/26
fukura
3
エコノミークラス症候群2020/01/26
湘南☆浪漫【Rain Maker】
3
エコノミークラス症候群。 高原の一件がなければ詳しく知ることもなかったかもしれない。 もっと代表で活躍してほしかった選手。2018/11/06