角川SSC新書
ゆとり教育は本当に死んだのか?―公立校再生への道

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784827550061
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0295

内容説明

画一教育からの脱皮を目指して2002年から始まった「ゆとり教育改革」は、皮肉にも教師からゆとりを奪い、教育現場を混乱させ、生徒と保護者の公立校不信を強めることとなった。そもそもゆとり教育の理念とは何なのか?ゆとり教育はなぜ機能しなかったのか?もはや公立校に子供を行かせてはいけないのか?元公立校教師の著者が、徹底した現場取材でゆとり教育の実態を炙り出す。そこから見えてきたのは、この国の公教育再生への道だった…。

目次

第1章 「ゆとり」に悲鳴をあげる教師たち(ゆとり授業の労力は5割増し;総合的学習は教師への試練 ほか)
第2章 ゆとり教育の本当の目的(ゆとり教育の本質とは何なのか;「教育」を考えられない教師たち ほか)
第3章 生徒、保護者にとっての「ゆとり」(手を上げれば「いい成績」がつく?;ゆとり教育の「評価」は神でも不可能 ほか)
第4章 「ゆとり」を開拓した教育成功者たち(公立中高一貫校の勢い;一貫校の意外なデメリット ほか)
第5章 これからの教育現場を変えるために(ゆとり教育とは連動教育である;30年ぶりの授業数増へ ほか)

著者等紹介

根本浩[ネモトヒロシ]
1973年2月25日生まれ、茨城県出身。明治大学文学部卒業後、高校教師となるが、現在は休職し、文筆業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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小葉

1
○ 「ゆとり教育」は多くの子供たちや教師にとって、「ゆとり」ではなかったようです。帯には「ゆとり教育の理念は素晴らしい」とあり、著者もそれを肯定してはいるのですが、それ以上にゆとり教育(特に総合学習)に頭を抱え、疲れ切っている教師の姿が印象に残り、やはりゆとり教育には無理があったのかしら…と思わざるを得ませんでした。サブタイトルに「公立校再生への道」とありますが、私には「再生への道」は見えてきませんでした。2007/10/31

入江・ろばーと

0
第2章の寺脇のインタビューなんか中々良いんだけど、全体的に極論が多い印象。そして疑問符が付く所(総合学習がどういう目的のものか理解してるのか、とか)がちらほら。曲がりなりにも教育を学んでるからそんなこと思うのかなーと漠然と思う。。2012/09/29

motoryou

0
ゆとり教育は本来、何を目指して行われたものか、を説明しようと試みた点は良かったとは思う。しかし、教師サイドのの大変さを押し出したところで伝わるものは少ないかな、と感じた。「自ら学び…」と言いながら、自分たち自身の学力観を変えられなかった現場にも責任はある。2013/08/17

ひぐち

0
教師の立場から見た ゆとり教育の現状。2010/08/21

せっちん

0
なんというか、先生方は本当に辛い道を歩まれてきたんだなぁ、と申し訳ない気持ちになりました。第一章を踏まえたうえで第二章を読むと巧妙に偽装されたゆとり教育批判なのかと思いましたが、根本氏の言うとおりゆとり教育の「理念」は素晴らしいですね。ただ行政側がそれを現場に丸投げしたのがいけなかったんじゃ、という印象。ただ氏の言うとおり、「きれいごと」を叶えようって気持ちを忘れたらいけないなと思わされました。2010/11/04

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