内容説明
日本の国が形成される過程にあった、縄文・弥生・古墳時代の人々は何を考えて生活していたのだろうか。恐ろしい存在は超自然的な力をもつ存在へ、そしてついにはカミの出現につながる。蛇神や性信仰、また『魏志』倭人伝などを手掛かりに、古代人の豊かな精神生活の復元を試みる。
目次
蛇神信仰―カミ(神)の出現
霊魂の信仰
縄文の女神と弥生・古墳時代の女神
山の神の系譜
『魏志』倭人伝の宗教世界
金属器出現の驚異
原始宗教における性信仰
ムスヒ―蒸し生み出す霊力
ヒジリ―原始日本のシャーマン
ハレとケとケガレ
ミソギ・ハラヘ(祓除)とコリ―原始社会における「罪と罰」
葬式と先祖
著者等紹介
角林文雄[カクバヤシフミオ]
1940年大阪市生まれ。立命館大学文学部修士課程終了。1981年オーストラリア・クィーンズランド大学Ph.D.。クィーンズランド大学歴史学科シニア・テューター、ニュージーランド・マッセー大学東アジア学科講師を歴任
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