目次
日本古代における中国文化受容研究の方法試論
第1部 祥瑞・呪符・占術(藤原朝臣麻呂の祥瑞関与;類書『稽瑞』と祥瑞品目―唐礼部式と延喜治部省式祥瑞条に関連して;類書『稽瑞』の成立年代について;僧円能作成の厭符について―日本古代呪符の系譜;日本呪符の系譜―天地瑞祥志・道蔵・日用類書;日本古典文学にみる情報交流の方法―「札」とその周辺;「風角」(風占)と風をめぐる日中の相違)
第2部 時間・音・感性(“雲を見る”こと;日本古代における時間をめぐる二つの文化圏;景戒の時間意識と叙述の選択;大津皇子詩と陳後主詩―「鼓声」をめぐって;奈良時代の言語政策―“漢音”学習を中心に;非唐人音博士の誕生―古代における唐認識再検討への覚書;奈良時代の『日本書紀』読書―養老講書をめぐって;弘仁の日本書紀講書と文書経国思想)
東アジアにおける書籍と文化の交流をめぐって―“ブックロード”を点検する
著者等紹介
水口幹記[ミズグチモトキ]
1970年東京都に生まれる。1993年早稲田大学第一文学部卒業。1995年早稲田大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2001年早稲田大学第一文学部史学科日本史学専修助手。2002年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。2004年博士(文学)(早稲田大学)の学位取得。2005年浙江工商大学日本語言文化学院・日本文化研究所特聘副教授。2010年立教大学文学部文学科日本文学専修助教。2014年藤女子大学文学部日本語・日本文学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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