内容説明
恋する斎王、夢告する斎王。歴史の中の斎王、伊勢物語・源氏物語などの斎王。文献史学をはじめ、国文・美術・考古・メディア…さまざまな分野を通じて伊勢斎宮の世界へ誘う。
目次
第1部 斎王の歴史的展開(斎王制度の成立と展開;八世紀の斎王制と斎宮の発展;九世紀王権と斎王―『伊勢物語』を媒介に;斎女王の時代;『源氏物語』に見る斎宮―十世紀貴族の斎王観―)
第2部 斎王の同時代イメージ(九・十世紀の斎王たち;「斎王」という称の成立について;斎宮への手紙;斎王を送る行列について;十一世紀斎王群行の社会的背景―『田中家本春記』に見る伊勢への旅―;業兼本斎宮女御絵についての一考察)
著者等紹介
榎村寛之[エムラヒロユキ]
1959年大阪市に生まれる。1982年大阪市立大学文学部卒業。1984年岡山大学大学院文学研究科前期博士課程卒業。1988年関西大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得修了。1993年博士(文学)、関西大学(『律令天皇制祭祀の研究』にて)。現在、斎宮歴史博物館主幹兼学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
4
斎王・斎宮について知りたくてなんとか1冊探し出しました。ある本で読んだ通り出下。一番参考になるのは平安時代と「源氏物語」。次は賀茂の斎院について知りたい。2015/02/20
サチ
0
論文のために。2017/02/02
meicedar
0
仏教が中心だった時代背景もあって、斎宮が「罪深い身」とされていたのが印象的だった。
hrn
0
斎王が、初期は天皇の娘だったのが、時代が下っていくと次第に二世女王、三世女王と、変わっていく事に関する論文が一番興味深かった。もっと時間をかけてじっくり読みたかった…。2010/01/17