出版社内容情報
時代社会を能動的に生きた好学の一商人色川三中の生涯とその遺業を明らかにし、併せて19世紀前半の社会構造の動向をさぐる。民衆の苦悩を背景にした三中の学問と思想は、田制史、度量衡の研究から太閤検地論にまで及ぶ民衆・生活・商業の倫理の根幹でもある。未刊史料を紹介し、三中の全体像を解明する。
目次
「初期ブルジョアジー」の学問と思想―色川三中の歴史研究の視座と視野をめぐって
色川三中の学問と思想(「実意一ツあらば」―色川三中の生活倫理;色川三中の歴史観―くだれる世の必然と天皇;天津神族と国津神族―三中の古代史論断章;『香取文書纂』の編纂について;黒船一件記録集について)



