目次
1 論考篇(「〓」字考―「セ」を表す文字;ミナトと「潮」―河口の景観から;古事記と正倉院文書の文章―「乞徴」・「随~在」・「上件・右件」を手がかりに;神や人の声を残す―「者」で括る引用から見た、話言葉記録の工夫;「彼国」と「貴国」―正倉院文書中の相手側を指す「彼」の用法から;日本上代における「耳」―漢文助学との逢会;桴工達の訴え―下道主の文書作成の苦心;破棄された手紙―下級官人下道主の逡巡)
2 付篇―正倉院文書を読むために(「大殿門」に差し上げるために、良い芹がどうしても要るのだが…;急いで反故紙を下さい―「御所」によくよくマヲシタマヒて;油を買っておきなさい。但し、通常の値段で)
著者等紹介
中川ゆかり[ナカガワユカリ]
1953年兵庫県明石市に生まれる。1977年北海道大学文学部卒業。1984年大阪市立大学大学院後期博士課程単位取得退学。羽衣学園短期大学講師、同助教授(1990年)を経て、羽衣国際大学教授。2019年羽衣国際大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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