内容説明
本書は、著者の『国風暗黒時代の文学』に関連する論文、「『文華秀麗集』詩注」、『国風暗黒時代の文学』の続篇となる『経国集』(巻二十)対策文の注釈をもって構成した。
目次
『古今集』への遠い道―九世紀漢風讃美時代の文学
恋歌と恋詩―万葉・古今を中心として
四季語を通して「尽日」の誕生
漢語表現の受容―一、二の漢語を通して
漢語享受の一面―嵯峨御製を中心として
平安びと漢語表現の一ふし―「被白詩圏文学」と「非白詩圏文学」と
空海の「あや」以前―素材史の一面
原本系『玉篇』佚文拾遺の問題に関して
古辞書所見―誤写誤訓などの周辺
空海訓詰の学の一面〔ほか〕
著者等紹介
小島憲之[コジマノリユキ]
大正2年2月15日、鳥取県生。鳥取一中・第三高等学校卒。昭和13年3月京都帝国大学文学部文学科卒。昭和13年3月京都帝国大学文学部副手(昭和14年1月まで。14年1月より17年5月まで入隊。引続き応召)。昭和13年4月京都帝国大学大学院入学。昭和18年9月京都帝国大学文学部教務嘱託(昭和19年5月より20年11月まで応召)。昭和21年9月京都大学大学院特別研究生。昭和25年8月大阪市立大学助教授(法文学部勤務)。昭和28年10月大阪市立大学教授(文学部勤務)。昭和37年10月文学博士、第一〇九九九号(東京大学)。昭和40年5月『上代日本文学と中国文学』(三冊)により学士院恩賜賞受賞。昭和51年2月東洋文庫へ派遣(大阪市立大学国内研究員。2月19日より3月25日まで)。昭和51年3月定年退職。大阪市立大学名誉教授(4月1日付)。昭和51年4月龍谷大学教授(文学部勤務)、但し特任教員規定適用。昭和55年7月ドイツ民主共和国及びドイツ連邦共和国、オーストリア渡航(7月30日より8月19日まで)。昭和59年4月勲三等に叙せられ、旭日中綬章を受く。昭和60年3月龍谷大学定年退職。平成2年8月スイス渡航(8月12日より8月24日まで)。平成7年10月国文学研究資料館外部評価委員会委員を委嘱さる(10月1日より平成8年9月30日まで)。平成7年10月イタリア渡航(10月27日より11月6日まで)。平成8年10月国文学研究資料館外部評価委員会委員を委嘱さる(10月1日より平成9年3月31日まで)。平成10年2月11日没。叙位正四位。大阪市立大学在職中に、京都大学・大阪女子大学・大阪大学・神戸大学・日本大学・山口大学・龍谷大学などに非常勤講師として出講。また退職後は、九州大学・北九州大学などに非常勤講師として出講
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