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出版社内容情報
『万葉集』の歌い手たちも、今を生きる私たちと同じように、恋をした
――元号「令和」の出典ともなった『万葉集』。
本書では、その中の恋歌5首の物語を漫画で描きました。
背景知識も専門家が丁寧に解説しています。
当時の皇子・皇女たちの愛おしいまでの恋心が伝わる珠玉の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
60
万葉歌五首にまつわる物語+梅花の宴が漫画仕立てで紹介されている。物語自体は良かったけど男性陣の話し方に違和感を覚えてしまい、それに引きずられて大海人皇子や大津皇子の私の中での素敵なイメージが急落…(/ω\)このままではイケナイ。素敵なイメージを取り戻せる作品を読まねば!ワタクシどうやら「~だぜ。」という語尾が苦手みたいです。(補足)中大兄皇子はとってもカッコよかった!2021/01/02
Takanori Murai
18
万葉集の恋の歌から生まれた物語をマンガで。賢い女性がちょっとおバカなしかし時にキュンとさせてくれるイケメンに恋を。万葉の時代も現代も変わらないのかな。歌の解釈、歴史背景もしっかり解説されています。解説を読まないで恋愛ストーリーを楽しむもよし、歌の世界をたっぷり楽しむもよし、万葉集の入り口としてオススメです。高岡市万葉歴史館(富山県)で購入しました。2022/05/07
maekoo
8
東大文学部卒で競技ダンス部OBの漫画家である青沼裕貴氏による万葉集の恋歌五組を漫画で解りやすく解いた面白い本です。 絵柄や台詞が現代的でいながら想いや習俗は巧くその時代を現わしており飛鳥奈良時代のものの考え方も読み解けます。 師匠である鉄野昌弘東大文学部教授の解説も大変解りやすく其々登場人物像や立場、歌の意味も理解出来、万葉集入門にはもってこいです! 和歌でキュンとなる場面の描き方とその時代の風景画が美しく恋物語の短編としても愉しめます! 後の文学に多大な影響を与えた謎多き万葉集のさわりをお楽しみ下さい!2021/07/31
双海(ふたみ)
6
皇子・皇女たちの愛おしいまでの恋心を感じます。恋歌5首の物語を漫画化したもの。なお、著者の青沼さんは東大卒の漫画家だそうです。2023/02/11
ビシャカナ
3
左遷された意趣返しとも言うべき「令和」の出典元「梅花歌序」に代表されるように大伴家持の編集色が強い万葉集。それはさておき漫画化は古墳時代から奈良時代初期の、男女の恋や、別れた夫婦や、政治に翻弄された兄弟など、のっぴきならぬ想いを歌にしたもの。古代日本の政治や家の在り方など認識も必要だが、意外性で面白くもある。『紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも』一体どんな心境で歌えるのか自分には想像もできない。男子的で公的な漢詩に対して、特別な自分になりきり私的な想いを歌う和歌は宮廷の誇りでもあった。2021/08/02