内容説明
どこへ消えたか、あの『エクセレント・カンパニー』。ポーターから楠木建まで、著名戦略セオリーの有効性と限界を読み解く。
目次
第1章 「使える戦略」で読むユニクロの成功とコダックの倒産
第2章 伸びる会社は「戦略」で勝負している
第3章 「戦略カード」と「シナリオ・ライティング」で自社戦略を立てる
第4章 社員に火を付ける戦略とは
第5章 使えない、大企業御用達の舶来セオリー
第6章 SWOTは分析ツール、戦略ではない
第7章 神様、マイケル・ポーターがやって来た
第8章 学者は新学説を、コンサルタントは請求書を求めて
著者等紹介
山田修[ヤマダオサム]
1949年生まれ。(有)MBA経営代表取締役。外資4社、日本企業2社で社長を歴任、「企業再生経営者」と評された。学習院大学卒、修士(国文科)。米国サンダーバード国際経営大学院MBA、元准教授及び元日本同窓会長。法政大学博士後期課程(経営学)。国際戦略経営研究学会員。経営者に戦略立案を指導する「経営者ブートキャンプ」を主宰。講演や、企業コンサルティング・幹部研修などで人気(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
謙信公
11
経営戦略を謳った幾多のビジネス書は嘘八百と批評する。成功企業を取り上げて喝采したが今は見る影もない『エクセレント・カンパニー』『ビジョナリー・カンパニー』、競争のない市場を目指すが、追従されるのが必然で初めから論理破綻している『ブルーオーシャン戦略』など一刀両断。経営セオリーには流行があり、成功体験を後追いしても成功しない。元々経営学は欧米の超大企業のためにあり、狩猟文化による弱肉強食理論は農耕文化による助け合い社会の日本にはなじまない。日本の経営学はアメリカの焼き直し。となると、失敗例から学ぶのが一番?2019/04/15
黒頭巾ちゃん
7
▼使える→、ビジネスモデルセオリー(ユニークなビジネスモデル。ユニクロ)コンセプト経営(星野リゾート)、ストーリーとしての経営戦略▼使えない→エクセレントカンパニー、ビジョナリー・カンパニー、ブルーオーシャン戦略(ニッチを見つけるだけ)掲載企業は殆ど倒産など傾いている▼3Cだけで充分、5F、swotは主観に左右される▼日本の大学発のベンチャーは成功しない▼2021/12/18
エイチロ
7
5章のビジョナリーカンパニー、ブルーオーシャン戦略、コアコンピタンス経営で取り上げられた会社は、多くが凋落しているかまたは一般の会社になり下がっているという内容に驚きました。10年前に受けたマネージャー研修は何だったんだろう?経営戦略は本当に難しい。伸びてる会社は優秀な経営陣がいるとか、当たり間の話からはじまり、戦略の立て方手法を伝授するといいながら本質の部分はセミナー受けてね!みたいな宣伝で萎えます。ただ、経営戦略についてさわりでもいいので知り合いという人にはお勧めです。2014/10/29
牧神の午後
7
タイトルほどに過激なことを言っているわけではないです。エクセレントカンパニーも時の流れと共に、やSWOTは所詮分析ツールということは、少しでも戦略論を読み込んだ人なら自明のことだと思います。そうした意味で本書のターゲット層はコンサルを目指す人間ではなく、苦悩している経営者=社長とその予備軍。そして本書の価値は余り戦略論に振り回されるな、というメッセージとどう戦略を組み立てるか、カードを用いた方法を解説していることだと思います。鼻につくところもありますし、個人的にBSCを採上げていないのは?なのですが、○2013/11/07
イノベーター
7
MBA的経営戦略は多くの企業にとっては使いにくく、場合によっては有害ですらあります。経営戦略を実際に「本当に使う」のは中小企業だという点から、「使える」もの、「使えない」もの、を非常に易しく紹介してくれます。 中小企業が考えるべき経営戦略とは何か?どんな風に考えて使えばいいのか、を俯瞰したい人にはおススメです。 http://www.4-de.net/changebook/?p=3752013/07/11
-
- 和書
- おいせまいりわんころう