日本一の直売所が実践している「食える農業」の秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784827207774
  • NDC分類 611.46
  • Cコード C0034

内容説明

農家が食えないのはおかしい―自らの体験が転機となり、「価格は農家が決定する」「再生産が可能な農業」をめざして茨城県つくば市に農産物直売所『みずほの村市場』を立ち上げる。以来20年以上理想を実現するために、独自のルールをつくり、改善を加え、ブレない経営を実践。その粘り強いリーダーシップ、経営哲学、環境に対する考え方は、農業関係者だけでなく、企業経営者、地域おこし・町おこしに取り組む人々、また教育機関など幅広い分野で注目されている。

目次

第1章 視察者が殺到するみずほの村市場の非常識なルール
第2章 農業では食えない日本
第3章 みずほの村市場立ち上がる
第4章 失敗の連続が成長させた
第5章 「みずほ」のPR戦略
第6章 農家の意識を変えたみずほシステム
第7章 変わる「みずほ」
第8章 これからの農業と直売所

著者等紹介

長谷川久夫[ハセガワヒサオ]
1948年茨城県生まれ。(株)農業法人みずほ代表取締役社長。(株)ELF代表取締役社長。1967年茨城県立谷田部高校卒業後、実家の農業を手伝い、造園業に転じる。1987年つくば市議会議員を経て市議会議長を務める。1990年農業法人みずほを設立。2003年社団法人日本農業法人協会会長を歴任、2006年退任。2010年緑白綬有功章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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むつこ

14
道の駅が好きな私、著者の経営している「みずほの村市場」のことはこの本で初めて知った。価格設定を農家さん自ら決めさせて売れ残りは持ち帰らせる等々、夢のようなことを実現させて、売り上げ共々成功に導いていた。各地の直売所の(野菜の)見方が変わりそうな良本。2018/06/01

さきん

14
価格は出荷者が設定。品質が高く味が良いので高くても客が買いに来る。逆に品質高く、味の良い直売所が他には中々ないというのが強みか。実際に売り場を見てみたい。周りに競合するスーパーがあるのかコアのファンを掴んでいるのか、新鮮な気持ちで読んだ。2017/12/10

壱萬参仟縁

10
新刊棚より。著者は団塊世代の方。お客=生産者という対等な関係であるために、高くても質がいいので売れる(22頁)。適正価格で売るのは経営の論理。これに納得する品質を買う消費者。花、野菜、無添加食品に絞って営業する(26頁)。売るときも、外に置いておけばいい。いたずらに、温度管理するので栽培後も不自然になってしまう(36頁)。3.11で茨城産も危機。農業ではTPPへの賛否も割れている。肝心なのは、安全や安心のある農産物を安定供給することだが、TPPへの懸念は需給ギャップや豊作貧乏、凶作貧乏ではないかと思える。2013/05/02

マギー

2
前半を読んで「なんとなく上から目線だな」と感じたものの、現在の日本国内におけるデフレ社会において、品質に担保を持たせた商品を売りさばいていく為の矜持の裏返しと思えば、ある意味大事な姿勢のように思えた。生産者である農家(JAの組合員である場合)が販売価格を決定できない立場であり、原価計算も実施しないという事実は目からウロコ。日本農業の致命的な課題のようにも思える。2013/05/05

yuno

1
つくばに農産物直売所を作り、経営感覚を持たない農家に原価計算とそれに基づく価格付けを教え、価格ではなく品質で競争させた、という話。著者の試行錯誤を後知恵でまとめるとそういうことで、それは農業以外の産業では普通のことが、農業ではできていないということ。日本の農業の体たらくは、普通のことをするだけで大逆転へつながるというメッセージだと感じた。2016/11/17

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