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内容説明
9000年前の酒はどんな味だったのか?トウモロコシのビール、バナナのワイン、大麻入りの酒、神話や伝説の飲み物…世界中を旅し摩訶不思議な先史の飲料を再現してきた考古学者が語る、酒と人類の壮大な物語。
目次
第1章 ホモ・インビベンス―我が飲む、故に我あり
第2章 黄河の岸辺に沿って
第3章 近東での挑戦
第4章 シルクロードをたどって
第5章 ヨーロッパの湿地とグロッグ、埋葬地、どんちゃん騒ぎ
第6章 深い葡萄酒色の地中海を行く
第7章 甘くて苦い、芳醇な新世界
第8章 アフリカのミード、ワイン、そしてビール
第9章 アルコール飲料の起源と未来
著者等紹介
マクガヴァン,パトリック・E.[マクガヴァン,パトリックE.] [McGovern,Patrick E.]
ペンシルベニア大学考古学人類学博物館、「料理、発酵飲料および健康に関する生体分子考古学プロジェクト」のサイエンスディレクター。中国の賈湖遺跡の土器から、約9000年前という、これまでに確認されている最古のアルコール飲料の痕跡を見つけたほか、中央アジアのジョージアから出土した約8000年前の遺物にワインの痕跡を発見している
藤原多伽夫[フジワラタカオ]
翻訳家、編集者。静岡大学理学部卒業。自然科学、探検、環境、考古学など幅広い分野の翻訳と編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
21
素晴らしい邦題(原題は"Uncorking the Past")。原書2009年刊。著者はアメリカの考古学者で、出土品の生化学分析によって世界最古のアルコール飲料の痕跡を発見したエライ人。専門の生体分子考古学のみならず、実験考古学や歴史学、人類学、言語学などを総動員して、世界各地のアルコール飲料と飲酒文化がいつごろ誕生し、どのように広がっていったのかを探っている。まだまだ証拠が不足しており、完全な像が描けているとは言い難いが、スケールが大きくて刺激的な内容である。下戸でも楽しめました。2018/07/27
塩崎ツトム
7
世界中の古代酒を掘り当て(といっても残渣だけだが)それを分析し、再現する酒飲み大紀行。極東では中国で最古の紹興酒(の起源)を掘り当てる。日本酒についてはちょっとだけ。でも、「もっと自由な飲み方、造り方があってもいいんじゃないか」という意見は傾聴に値する。2018/09/06
スプリント
7
単なるアルコール飲料の歴史だけでなく、著者が世界各地でアルコール飲料の起源を探索した過程も書かれており読み物として楽しめます。2018/05/27
belier
4
考古学者が世界各地の酒の起源を探る楽しい本。著者自身が酒好きなのがよくわかる。酒から広げて考古学の知見を幅広く紹介してくれるのもいい。2018/11/18
Hiroki Nishizumi
3
酒の起源についての哲学的思考を期待したが、専ら考古学的思考に終始していた。2020/07/30