内容説明
心の病の原因を脳の働きや心理に求めず、病からの回復は生き方の転換から起こるとする森田療法。その基盤をなす自然観、生命観を探って、自然治療力を軸にした精神療法の全体像を提示する。
目次
現代社会と森田療法
森田療法の人間理解
自然論の展開
森田療法の基本的枠組み―自然と反自然
自己論―自然との関係から
自己の構造ととらわれ
治療論の基礎
森田療法の介入法―治療の見取り図
治療の実際―治療導入
治療の実際―治療前期
治療の実際―行き詰まりと乗り越え
治療の実際―治療後期から修了へ
治ること
回復のストーリー
回復のプロセスの普遍性
著者等紹介
北西憲二[キタニシケンジ]
1946年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。72‐74年、スイスバーゼル大学精神科・うつ病研究部門に留学、79‐95年慈恵医大第三病院にて森田療法の実践と研究に従事。日本女子大学人間社会学部教授を経て、現在は森田療法研究所所長・北西クリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ステビア
8
森田療法はこれと『我執の病理』だけでいいんじゃね?ってな充実作。症例もいっぱい載ってる。2014/05/12
くま
3
禅、仏教、生物学等、いろんな分野と関連付けて森田療法の普遍性を明らかにしている。行き詰まりを変化の機会と捉えて前向きに考える臨床センスが必要というのは、なるほどと思った。2014/12/18
オラフシンドローム
1
★★★★☆ 脳みそに毛が生えそうなくらい難しく感じたけれど、森田療法の概念、生い立ち、根拠などがよく分かります。 読んで良かった!2022/10/25
Asakura Arata
1
これ一冊で森田療法の深いところまで分かる。力作。つくづくこの療法って、精神科医なら誰でもできる物ではないと思った。2013/04/20
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