目次
1 性格の特長を生かせ
2 心の流転
3 迷いから悟りへ
4 強迫観念の原理と治し方
5 精神と外界の調和
6 生命のよろこび
7 正しい生活道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Asakura Arata
3
師匠と弟子の問答である。現在の患者さんに森田療法を導入するとき、一番悩ましいのは、この点である。医師が師匠になり、修行的問答ができにくいところである。医療に市場経済が入り込んできた悪影響の一つが、ここにも露呈している。それよりも、医師の中に、師匠になり得る器の人がいなくなったというのが一番の原因かもしれないが。2013/08/01
ざらお
2
森田先生の新版シリーズは6冊ほどありますが、中でも本書は自覚と悟りの道に加えて、初心者におすすめできるかもしれません。座談会形式なので抵抗なく読み進められます。2021/05/03
くま
1
治療者と患者というよりは、師匠と弟子みたいな感じでのやりとりがなされていて、森田先生が今生きていて、自分がその患者だとしたら叱られっぱなしだったと思うし、それはすごく役に立ったと思う。森田療法というのは治療ではなく教育的な面が強いと言われるけど、この本を読んでたらその通りだと思う。2012/09/13