忘却の効用―「忘れること」で脳は何を得るのか

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忘却の効用―「忘れること」で脳は何を得るのか

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826902588
  • NDC分類 141.36
  • Cコード C0045

出版社内容情報

認知機能、創造力、メンタルヘルス、人格形成、
そして記憶にも、「忘れること」が必要だった

従来の研究では、物忘れは脳のエラーと考えられていた。しかし、近年になって「忘れること」には脳機能を支える重要な役割があることが分かってきた。

・過剰に記憶力がいい自閉症の症例から、忘却の役割について何がわかるか? 
・暗記が苦手な医師が、どうして名診断医になれたのか?
・認知症の画家の作品から、創作と忘却の関係について何が言えるか?
・記憶と忘却はパーソナリティにどんな影響をおよぼすのか?

神経生物学、医学、心理学、コンピューター科学などの分野の知見をつなぎ合わせて、脳の機能としての〈忘却〉にまつわる驚きの発見を描いた、出色のポピュラーサイエンス。

「忘れっぽいことは正常であるばかりか、有益でさえある。そのわけを教えてくれる、実用的で、すばらしい本」
――ウォルター・アイザックソン『イーロン・マスク』著者

「忘却は災いではなく、幸いだった。記憶の最新科学を一般読者に向けて情熱的かつ簡潔明瞭に解説した」
――アントニオ・ダマシオ『進化の意外な順序』著者

内容説明

常識をくつがえす、興味深いエピソード満載!過剰に記憶力がいい自閉症の症例から、忘却の役割について何がわかるか?暗記が苦手な医師が、どうして名診断医になれたのか?認知症の画家の作品から、創造力と忘却の関係について何が言えるか?記憶と忘却はパーソナリティにどんな影響をおよぼすのか?神経生物学、医学、心理学、コンピューター科学など、さまざまな分野の知見をつなぎ合わせて、脳の機能としての“忘却”にまつわる驚きの発見を描いた、出色のポピュラーサイエンス。

目次

プロローグ
第1章 覚えることと忘れること
第2章 平穏な心
第3章 解放された心
第4章 恐れを知らぬ心
第5章 晴れやかになる心
第6章 謙虚な心
第7章 みんなの心
エピローグ 病的な忘却

著者等紹介

スモール,スコット A.[スモール,スコット A.] [Small,Scott A.]
コロンビア大学神経精神科学教授、同大学アルツハイマー病研究センター・ディレクター。アルツハイマー病および認知機能の老化を専門としており、記憶と記憶障害について140篇以上の論文を発表している。著者の業績は『ニューヨーク・タイムズ』紙や『ザ・ニューヨーカー』誌、『タイム』誌で紹介された。イスラエル育ちで、現在はニューヨーク市在住

寺町朋子[テラマチトモコ]
翻訳家。京都大学薬学部卒業。企業で医薬品の研究開発に携わり、科学書出版社勤務を経て現在にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

105
これは今までの常識を覆す本です。原題は"FORGETTING" 元来忘れることは脳機能の低下と考えられてきた。しかし、近年の研究の結果、積極的な忘却の機能が脳にはあり、脳の疾患にも忘却を促すことで治療効果を及ぼすことがわかってきた。著者はコロンビア大学神経精神科学教授であり、アルツハイマー病の専門家。ノーベル生理学・医学賞受賞者のエリック・カンデルの教え子でもある。アルツハイマー病と正常な老化による記憶障害では海馬の機能障害の解剖学的なパターンが違うらしい。記憶に関する最前線の知見を知ることができ刺激的。2025/02/25

くさてる

18
人間にとって「忘れる」ことはマイナスにとらえられがちだけど、プラスな面もあるのだ、ということを生物学や心理学的な知見を基に丁寧に解説した一冊。病的な忘却についてもしっかり触れられており、専門的な記述が多く、ちょっと難しかったけど、「ほどよく忘れる」ことの大切さを知りました。2024/07/17

harumi

14
私たちが穏やかに日常を送ることができるのは、私たちの脳に記憶を忘れる仕組み(正常な忘却の機能)があるから。それが上手く機能しないと自閉症スペクトラムやPTSD等で平穏な暮らしを脅かされることになる。認知症も忘却が病的になることで起こると説明できる。また、「ゆっくり考えること」「謙虚であること(自分を疑うこと)」が正しい判断には欠かせないこともわかった。そのためにはメタ認知できること、人は皆認知的ヒューリスティック(認知のバイアス)から逃れることができないことを常に意識することが大切。とても勉強になった。2024/12/08

loanmeadime

13
第一章 覚えることと忘れること、が記憶に関する私の関心にピッタリな感じだったので、この章を繰り返し読みました。大雑把に言うと、脳の神経細胞の樹状突起スパインの先端シナプスが他のそれと結合して、スパインが成長するのが記憶、時間の経過や病気などで縮小するのが忘却と説明されます。で、それが一対ではなく何百万もの結合が刺激に対して起こり、複雑な項目に対応し、さらにハブ・アンド・スポークで情報を再構築すると・・・すげえな俺の脳みそ。AIに忘れることを憶えさせて顔認証の成績を上げるなどのトピックスが続きます。2024/12/07

つっきーよ

7
人間の脳には記憶する機能の他に忘却するための機能がある。忘却は記憶の不完全な形ではなく、必要にかられあえて忘却するようになっている。忘却できなければ、人間は正常な認知機能を持つ事ができず、人間が法則性を見出す事ができるのも忘却により不要な情報を取り除き、大まかな共通点を見出しているからだ。そして、忘却により人は、過去のトラウマを癒し人を赦す事ができるようになる。実体験としても納得ができる。当然、記憶をするための努力と工夫は必要だが、忘れてもいいんだという安心感を得る事ができた。2024/08/09

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