出版社内容情報
気候変動は憂慮すべき問題である。と同時に、好奇心をかきたてる事象でもある。
気候変動が環境を激変させている現在、生物はこの危機にどう対処しているのだろうか?
温暖化に直面したクマはサケを食べる行動を変え、イカは小さいサイズで成熟するよう変化し、トカゲはハリケーンのときに木にしがみつけるように指を変化させた。生物は座して絶滅を待つのではなく、多彩な戦略を駆使して生き延びているのだ。
ストーリーテラーとして定評のある生物学者が、柔軟に変化する動植物の姿を通して、気候変動にどう向き合うべきかを教えてくれる、危機と希望の物語。
【本書への推薦の言葉】
まさに絶滅が迫っている。だが絶望して嘆く前にこの本を読むべきだ。いつでもそうであるように、生物は新たな道を見つけている。
――ダン・フローレス(作家・歴史家、モンタナ大学名誉教授)
地球温暖化の生物学に関する非常に重要な考察を、ハンソンならではの知的かつ明晰な美しい文章で読むことができる。
――ロバート・マイケル・パイル(『ビッグフットの謎』著者)
内容説明
気候変動が環境を激変させている現在、生物はこの危機にどう対処しているのだろうか?温暖化に直面したクマはサケを食べる行動を変え、イカは小さなサイズで成熟するよう変化し、トカゲはハリケーンのときに木にしがみつけるように指を変化させた。生物は座して絶滅を待つのではなく、多彩な戦略を駆使して生き延びているのだ。ストーリーテラーとして定評のある著者が、柔軟に変化する動植物の姿を通して、気候変動にどう向き合うべきかを教えてくれる話題作。
目次
第1部 元凶(気候変動と二酸化炭素)(万物は流転する;有害な空気)
第2部 難題(とチャンス)(タイミングのミスマッチ;暑すぎる問題;近所づきあいの問題;なくてはならぬ必需品)
第3部 応答(移動する;適応する;進化する;避難する)
第4部 結果(限界を超える;予期せぬ出来事;過去は過去、今は今;できることは何でも)
著者等紹介
ハンソン,ソーア[ハンソン,ソーア] [Hanson,Thor]
保全生物学者。グッゲンハイム財団フェロー、スウィッツァー財団環境研究フェロー。自然に関する著作は高い評価を受け、『羽』(白揚社)でアメリカ自然史博物館のジョン・バロウズ賞、『種子』(白揚社)でファイ・ベータ・カッパ科学図書賞、『ハナバチがつくった美味しい食卓』(白揚社)でパシフィック・ノースウェスト・ブックアワードなど、数々の賞を受賞。ワシントン州にある島で、妻と息子と暮らしている
黒沢令子[クロサワレイコ]
鳥類生態学研究者、翻訳者。地球環境学博士。NPO法人バードリサーチで野外鳥類調査の傍ら、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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