魚たちの愛すべき知的生活―何を感じ、何を考え、どう行動するか

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魚たちの愛すべき知的生活―何を感じ、何を考え、どう行動するか

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826902045
  • NDC分類 487.51
  • Cコード C0045

内容説明

道具を使い、協力し、騙し、遊ぶ。チンパンジー顔負けの知性や親しみを誘う行動から、見すごされてきた魚たちの豊かな内面世界を描く。

目次

1 誤解されている魚たち
2 魚は何を知覚しているか
3 魚は何を感じているか
4 魚は何を考えているか
5 魚は誰を知っているか
6 魚はどのように子をつくるか
7 水を失った魚

著者等紹介

バルコム,ジョナサン[バルコム,ジョナサン] [Balcombe,Jonathan]
米国人道協会の科学・政策研究所に所属。動物行動学者

桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

95
魚には知性がある。ヒトと同じ脊椎動物の初期生物として約5億3000万年前のカンブリア紀に出現してから、魚類は現在まで繁殖システムの工夫を凝らしてきた。知覚に関しては視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、方向感覚があり、意識、痛み、認識も確実にあるとの数多くの証拠がある。実験から魚は学習することが確かめられており、そのためには記憶も必要である。現在、消費量の拡大と娯楽としての釣りで年間1兆から2兆7000億匹がヒトに殺されている。魚の側に立った本書の願いは、魚を倫理的な判断の対象として扱うこと。魚の見方が変わる本。2021/07/15

やいっち

87
内容案内では、「チンパンジー顔負けの知性や親しみを誘う行動などとともに、見すごされてきた魚たちの豊かな内面世界を描」くとあるが、実際、近年の研究で魚類の想像を超えた世界が見えてきた。 本書を読むと、生活のためならともかく、楽しみでの釣りなどとんでもないと気付かされる。 子供の頃、近所の兄さんに連れられて小川や海へ釣りに出かけたものだが、すぐに嫌になった。 釣り針にミミズを刺すのが気色悪いと感じたからだと思っていたが、魚の目や吊り上げられての魚の飛び跳ね方に死の悶絶……断末魔の足掻きを直感した。 2021/09/10

GASHOW

9
魚は痛みを感じないと言う人がいるが、痛みを感じている。2020/03/13

スプリント

9
魚の生態について人間とどう違うのか、似通っている部分・人間よりも発達している部分など新たな知識を多数知ることができました。2018/11/24

サメ社会学者Ricky

6
本書の中に時々見られる科学的でないことを断言するような口調やあとがきでシーシェパードを擁護するような発言が見られるのは問題だが、一般にあまり知られていない魚の能力、魚は知能が低いという謎の偏見に対する反論、動物の認知に関する議論は非常に興味深い。別に食うなとは言わないが、魚という生き物に対しもっと理解が深まり、一個体一個体を倫理対象と見ないまでも、資源・研究対象としてもう少し手厚く保護できないかとは思う。2019/06/08

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