内容説明
米やパンなどの主食、コーヒー、綿など、人間の衣食と経済を支え、文明発祥からアラブの春まで歴史に影響を及ぼしてきた種子。種子毒を使った暗殺事件や種子銀行など、人間との多彩な関わりを紹介しながら種子の進化の謎に迫る。
目次
タネは養う(一日一粒のタネ;生命の糧;ナッツを食べたいときもある)
タネは結びつける(イワヒバは知っている;メンデルの胞子)
タネは耐える(メトセラのような長寿;種子銀行)
タネは身を守る(かじる者とかじられる者;香辛料という富;活力を生む豆;傘殺人事件)
タネは旅する(誘惑する果実;風と波と;種子の未来)
著者等紹介
ハンソン,ソーア[ハンソン,ソーア] [Hanson,Thor]
保全生物学者。科学ジャーナリスト。グッゲンハイム財団フェロー、スウィッツァー財団環境研究フェロー。ワシントン州にある島で、妻と息子と暮らしている。『羽』(白揚社)は、優れた科学書に贈られる「AAAS(アメリカ科学振興会)Subaruサイエンスブックス&フィルム賞」や、アメリカ自然史博物館の「ジョン・バロウズ賞」などを受賞。『種子』は2016年度にファイ・ベータ・カッパ(全米優等学生友愛会)科学図書賞を受賞した
黒沢令子[クロサワレイコ]
鳥類生態学研究者、翻訳者。地球環境学博士。NPO法人バードリサーチで野外鳥類調査の傍ら、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yooou
2
☆☆☆★★子どもとの逸話は感動的でした。しかし種子の話題は盛りだくさんすぎで踏み込み不足、やや物足りない感がありました 2018/04/21
mr110
1
種子が人間の歴史を作ったと言われても最初はパッと思い浮かばないだろう。よく考えると綿、米、小麦、コーヒー、香辛料、チョコレートなど食べ物だけではなく産業としても種子の恩恵をもらい発展したといっても過言ではない。実は私たちにとって重要な物はもっと身近な物にあるのではないかと思う。それが当たり前過ぎて気付かなくなってしまうのは実にもったいないと思う。2018/08/23