内容説明
皇帝のオリエントへの野望と遠征の果てに結実した大冊24巻の『エジプト誌』。ナポレオンと科学者たちは蜃気楼のように夢を追った。
目次
将軍
幾何学者と化学者
発明家
学士院
エンジニア
医者
数学者
画家
博物学者
動物学者
石
本
著者等紹介
バーリー,ニナ[バーリー,ニナ][Burleigh,Nina]
中東に関心の深い著名なジャーナリスト。タイム、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、シカゴトリビューン、ピープル、エルなど多くの新聞・雑誌に寄稿。現在はコロンビア大学大学院でジャーナリズムの非常勤教授を務めている。1990年代にはタイムの特派員としてイラク国内からレポートを発信した
竹内和世[タケウチカズヨ]
翻訳家。東京外国語大学スペイン語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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読書ニスタ
33
若き英雄ナポレオン、当時28歳! は、イギリスの制海権と対峙しインドを断ち切るため、3万人の兵と150名の科学者を伴いエジプトに侵攻。アラブ、トルコの治世後、ローマ時代からエジプトのことを忘れた欧州人。あらゆるものが好奇心を刺激した。大作家のデュマの親父のデュマ将軍が従軍していたり、数学者のフーリエも参加していたり、メートル法の普及にも貢献した、M法を今使っていないのはリベリア、ミャンマー、そしてアメリカだけである。疫病に阻まれ作戦は大失敗、単独で帰国したナポレオンはクーデターを起こし、政権を奪取した。2019/09/23
スプリント
7
考古学を進めた偉業なのか、文化の略奪なのか。 評価は分かれると思いますがナポレオンのエジプト遠征が人類にもたらしたものは大きい2022/04/30
メルセ・ひすい
4
15-56 エジプト遠征!奇妙・異常?パリの最高ランクの知性の一団が遠征船に乗り込んだ。天文学、数学、博物学、物理、医学、化学、エンジニア、植物学、画家、詩人、音楽家までいた。彼らは間に合わせの道具で燃える頭を布で覆い、ひたすら計測し、描き、収集し、分類しそれぞれの専門分野をして、エジプトという土地を知ろうとした。ビバっっサヴァン! 近代最初の西欧とイスラムの交流、そして科学・考古学上の発見を描く刺激的なノンフィクション。科学史や博物誌好きはもちろん、近代史や中東問題に関心のある人も楽しめる1冊。2011/09/20
かず
1
情報がない時代の決断は恐ろしい。2013/05/30
みろり
1
ナポレオンのエジプト遠征に同行した学者たちの記録。新しい場所・者に対する好奇心と執心。わかるなぁ・・・。2012/03/24