内容説明
ニュース、世論調査、政治家の演説…なぜインチキな数字がこんなにもはびこるのか。どうすれば見抜けるのか。
目次
1 社会統計の重要性
2 ソフトファクト―おかしい統計の根源
3 突然変異統計―数字をおかしくする方法
4 リンゴとオレンジ―不適切な比較
5 スタット・ウォーズ―社会統計をめぐる紛争
6 社会統計を考える―批判的アプローチ
著者等紹介
ベスト,ジョエル[ベスト,ジョエル][Best,Joel]
カリフォルニア大学バークリー校で社会学のPh.Dを取得。カリフォルニア州立大学、南イリノイ大学などで教鞭をとり、現在デラウェア大学社会学・刑事司法学部教授
林大[ハヤシマサル]
翻訳家。1967年、千葉県生まれ。東京大学経済学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tkkr
12
統計をふりかざしてくる輩は一歩引いて見てみようと思う。どういう立ち位置の人間で、この統計をどういう意図で使おうとしているのか。そして統計の数字を見るときは、どうやってこの統計は作られたのかを意識すること。"デマにハマってウカツなリツイート(by宇多丸)" しちゃう前に。2017/09/24
hyoshiok
9
「暗数」という言葉を知った。犯罪統計に出てこない犯罪の件数をさす(51ページ)。どんな社会問題にも、暗数がある。統計は社会的活動の産物である。数字を無批判に受け入れるのは愚かであることがよくわかる良書だ。統計に出会った時に立てるべき基本的な問い。1)誰がこの統計をつくったのか、2)この統計はなぜつくられたのか、3)この統計はどのようにつくられたのか。(42ページ〜)統計と社会学のリテラシーをつけるためのいい入門書だ。2017/10/27
あるにこ
7
統計は人の思惑によって歪曲される また引用されることによって本来の意味からどんどん変わっていく。当て推量(こうなるだろうと予測)、定義(言葉の意味や対象)、計測、標本抽出といったものから統計は変わっていく。 メディアや引用を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることが重要である。 2020/04/14
長岡崇
6
スゴ本の中の人さんから。良訳だと思っていたら巻末の紹介でエレガントな宇宙の方と知り納得しました。ツイッタでは統計を吟味して、面白さだけで安易なことを呟かないよう自戒します。余談ですが毎日報道される"とある数字"にはうんざりしてます。2020/08/02
鈴木
6
読んでよかった。良書。 統計は数字で表現されるため真実として捉えてしまいがちだけど、鵜呑みにする前に一旦考えるべき、という内容。 たとえば「内閣支持率50%」と新聞テレビで報道されたとして、そのまま鵜呑みにするのではなく、「内閣支持率の定義は何か」「誰に確認したのか」「どうやって確認したのか」「その数字を出した側の利害は何か」などを気にする。 日々なんらかの統計を聞かされる現代社会では、ついつい統計を事実と無批判に受け入れている場面があったと反省した。2017/11/07
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