カオス的世界像―非定形の理論から複雑系の科学へ (〔増補新版〕)

カオス的世界像―非定形の理論から複雑系の科学へ (〔増補新版〕)

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  • サイズ A5判/ページ数 519p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784826900850
  • NDC分類 415.5
  • Cコード C0040

内容説明

神はサイコロ遊びをするか?現代科学が抱える難問の核心にあるカオスの正体に迫る。

目次

時計仕掛けかそれともカオスか?
秩序から混沌へ
万能方程式を求めて
誤差の法則
最後の普遍学者
単方向振子
ストレンジ・アトラクター
お天気工場
カオスの調理法
センシティブ・カオス〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
J・グリック『カオス』が諸学を横断し、複雑系科学を生み出す人と人とのネットワークのテーマとしてカオスを扱ったとしたら、本書は物理数学と技術の側からその歴史を辿る。不規則だがパターンを見い出せる場合もあるこの奇妙な現象は、ニュートンの機械仕掛け的宇宙観を19世紀に混乱させ、20世紀に複雑系科学を生む。この現象に対する決定論的解析学や確率論的統計解析のアプローチ、コンピュータの登場による高速計算とシミュレート技術の発展等を概説する本書は、カオス理論や複雑系科学がカオスを制御するという実践面をもつ点を重視する。2020/01/24

PapaShinya

2
初版に対し第14~17章が追加され、著者自ら初版を読んだ人も増補版を読んでくれと書いているほど、カオスに対して思い入れがあるようだ。実際、この本は良く書けていて、カオスについて学んだことがある人も、知識や理解を整理するために読んでも良いと思う。ただ、量子カオスについては、もっと詳しく別の本を書いた方がいいのでは?イントロで電卓使って簡単にカオス列を出させてるところとか、初心者にも配慮しているので高校生でも読めるかも。自分としては、バネの製造のところが面白かった。ニュートンの時計の読者も是非。2022/08/11

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