義経北紀行伝説〈第1巻〉平泉篇

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義経北紀行伝説〈第1巻〉平泉篇

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  • サイズ A5判/ページ数 326p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784826506502
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

藤原秀衡の死後、平泉を脱出し延命した義経一行の実像を求めて、豊かな構想力と地道な実証研究によってその隠された軌跡を跡付ける。正史の虚構を覆す 義経北紀行伝説!

ヤマト朝廷によって編纂された正史(『吾妻鏡』)に基づく義経自害説を、大胆な発想と緻密な検証をもとに覆し、隠蔽された事実の背後に潜む真実の実像をえぐり出す。藤原秀衡死後、平泉を脱出し、延命した義経一行の実像を求めて、豊かな構想力と地道な実証研究によってその隠された軌跡を跡付ける。

「社会構造といった面から見れば、歴史はいわゆる勝者の歴史であり、それが真実の歴史でなくとも残るが、敗者の歴史は、それが真実を伝えるものであっても次第に歴史から消されていくという側面も無視できない。
まして、伝承といった類であれば、社会的な必要性が生じると、権力者によって虚実織り混ぜて記され、増幅させるのは容易である。
時代状況や政治情勢によって異なる解釈を成立させ、その時代の支配者の都合で変化、変更されていくのである。不思議なことに、伝承というものは、実だけでは伝わりにくい話でも、虚実織り交ぜることによって、語り伝えるエネルギーが生まれてくるのである。


第一章 悲しき逃避行
一 義経の旅を追う
世や花に 判官贔屓 春の風/義経主従、艱難辛苦の旅/逃避行(東下り)成功の背景
二 真実の義経像を探る
義経は醜男か美男子か/義経美男子説の根拠       
三 義経の新たな旅立ち
運命の暗転 秀衡の死/巨星墜つ――秀衡の遺志と義経の逡巡/頼朝の思惑
四 義経の選んだシナリオ
苦悩の決断/究極の秘策/杉目太郎行信の処遇/泰衡の偽装工作/高館はどこにあったのか
五 頼朝の疑念と策謀
義経の首実検の不思議/頼朝の疑念/留め置かれた首/頼朝の読みと計略

第二章 頼朝の奥州攻めと平泉の運命
一 頼朝の野望
泰衡の誤算/頼朝の狙いは奥州攻め 
二 奥州平泉の滅亡
怒涛の進撃/頼朝 平泉入り/ああ、平泉炎上/統治者としての行動/ 阿津賀志山の攻防/畠山重忠、義経を追う/南部氏と馬産振興
三 鎌倉軍の検証
二十八万四千騎の謎/兵糧面からの検証/奥州攻めの進路の謎/当時の馬は小柄だった/鎌倉幕府の成立は一一九二年ではない/頼朝の支配体制
四 陣ヶ岡(蜂神社)縁起
陣ヶ岡歴史公園/月の輪形と日の輪形/八門遁甲の秘密/古老の献身 

第三章 頼朝の野望と奥州藤原氏の実像
一 奥州藤原氏の検証
藤原三代のミイラ調査/何故ミイラとして遺されたのか
二 四代泰衡の首の真相
泰衡の頭蓋骨と八寸釘/泰衡の首の行方/なぜハスの種子が首桶に入れられたのか 
三 頼朝の血と心象風景
頼朝が見た泰衡の首/泰衡の首は偽首だった/河田次郎の短慮の謎/頼朝の心中はいかに 
四泰衡の首の真実
偽首は樋爪一族か/埴原論文が導く泰衡の首の正体とは/怨霊と鎮魂/泰衡の計略/投げ文の謎/足取りのさらなる検証/河田が泰衡の首を討った日は九月三日ではなかった
五 実像の頼朝
頼朝の深層心理と心的外傷/頼朝の肖像は別人だった/際立つ頼朝の冷酷さ/死の真相と呪われた家系

第四章 義経伝説の真相を求めて
一 埋もれた敗者の歴史
義経は生きていた/偽義経の蜂起/義経と栗原寺との絆
二 英傑 三代秀衡の秘策
奥州に迫る危機/脱出は奥州の掟/秀衡の秘策/なぜ十三湊なのか/周到な平泉脱出計画/縁の下を支えた海尊/秀衡の妻たち/奥州藤原氏と中国大陸の関係/遮那王丸の名に隠された意味

第五章 義経伝説 真偽の検証
一 史実と伝承のはざま
ひとり歩きする伝説/義経と弁慶、その運命の出会い/『勧進帳』安宅関の大芝居/義経の妻の謎/義経の子の謎
二 歪曲された伝承
『義経首洗い井戸』の伝説/磯原神社願文は本物か
三 奥州の義経 空白の六年
空白を埋める義経伝説/なぜ赤沢なのか その一/奥州藤原氏の産金と紫波の金山/なぜ赤沢なのか その二/なぜ赤沢なのか その三/脚色のない赤沢の義経伝承/大角家に伝わる伝承
四 伝承の性格と構造の曖昧さ
伝承はいかに作られるか/歴史の検証 合理性と想像力

あとがきにかえて
この場をかりて
関連施設・団体・研究機関等
参考文献一覧
著者プロフィール

山崎純醒[ヤマザキジュンセイ]
1956年岩手県山田町生れ。同県紫波町在住。
 サラリーマンのかたわら、フリーライターとして文芸誌や趣味誌などに文芸評論、科学コラム、歴史エッセイ、短編小説など寄稿。40歳でサラリーマンをやめ、プロとして専念。各誌に連載記事を執筆。テーマは自然科学、ことばと言霊、旅と人生、生活の中の仏教思想、氏姓と家紋、姓名と運命、郵趣雑感寸話茶話、歴史人物裏話、詩の愉しみ方など、ジャンルを問わず精力的に執筆。詩人、歌人としても多くの作品群がある。
 歴史ものは主に古代史から中世までを専門とし、行って見てきたかのごとく書くというスタイルが特徴。ヒューマンネットワークONE WORLD代表理事、企画文芸集団夢詩芽画音代表、詩創作塾ぺっこの会主宰。
 2009年、日本唯一の義経北行伝説を専門に研究する団体「義経夢の会」を設立。事務局長、特別顧問を経て、平成2013年会長就任。

内容説明

ヤマト朝廷によって編纂された正史(『吾妻鏡』)に基づく義経自害説を、大胆な発想と緻密な検証をもとに覆し、隠蔽された事実の背後に潜む真実の実像をえぐり出す。平泉を脱出し、延命した義経一行の実像を求めて、豊かな構想力と地道な実証研究によってその軌跡を跡付ける。

目次

第1章 悲しき逃避行(義経の旅を追う;真実の義経像を探る;義経の新たな旅立ち;義経の選んだシナリオ;頼朝の疑念と策謀)
第2章 頼朝の奥州攻めと平泉の運命(頼朝の野望;奥州平泉の滅亡;鎌倉軍の検証;陣ヶ岡(蜂神社)縁起)
第3章 頼朝の野望と奥州藤原氏の実像(奥州藤原氏の検証;四代泰衡の首の真相;頼朝の血と心象風景;泰衡の首の真実;実像の頼朝)
第4章 義経伝説の真相を求めて(埋もれた敗者の歴史;英傑三代秀衡の秘策)
第5章 義経伝説 真偽の検証(史実と伝承のはざま;歪曲された伝承;奥州の義経 空白の六年;伝承の性格と構造の曖昧さ)

著者等紹介

山崎純醒[ヤマザキジュンセイ]
1956年岩手県山田町生れ。サラリーマンのかたわら、フリーライターとして文芸誌や趣味誌などに文芸評論、科学コラム、歴史エッセイ、短編小説など寄稿。40歳でサラリーマンをやめ、プロとして専念。各誌に連載記事を執筆。テーマは自然科学、ことばと言霊、旅と人生、生活の中の仏教思想、氏姓と家紋、姓名と運命、郵趣雑感寸話茶話、歴史人物裏話、詩の愉しみ方など、ジャンルを問わず精力的に執筆。詩人、歌人としても多くの作品群がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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フンフン

0
「史実」追求と言いながら、根拠とするところが、伝承が多く、なかなかこれでは読者を納得させることはできないだろう。その辺は「伝説」の常として割り切って読めばいいだろう。 2017/05/18

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