内容説明
知とは何か。知とは先人の思索と経験の結晶を受け継ぎ、未知の世界に挑むたゆまぬ試行と冒険によって、新たな知と経験の結晶をつくりだして行くことではないだろうか。“在野”に学ぶ人たちが、どのように優れた研究をいかに究めてきたのか。“在野”にこだわるなかでアカデミズムの域を超えて、新たな知と経験の地平を切り拓く想像力の空間へ、読者をお誘いする一冊。自由な“独”学の冒険から闊達な“在野”学の冒険へ。
目次
一六世紀文化革命
「ルネサンス」と「一六世紀文化革命」
学なき学校教育、公の理念なき公教育―在野学の立場から今「不登校」を問う
思想としての在野学―民間学から在野学へ、そして思想としての在野学へ
在野学としての“社会学”
柳田国男の“資質”についての断章―“在野”とは何か
関東軍参謀将校の独白
ある参謀将校の独白
吉本隆明の「在野的精神」
在野研究者・本山桂川に学ぶ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Theopotamos
7
大学、研究機関などのアカデミズムの外を「在野」と位置付けそこで勉強することの歴史的、思想的な位置付けを多分野から行い、また、古今東西の在野の研究者の系譜をたどる。「在野」での勉強、知は個人の人生や日常の問題意識、経験と不可分であり、それ故にアカデミズムと対立するという考え、知や学びとは何か?という大きな問題意識がすべての論考に共有されている。 特に勉強時間が思うように確保できない私のような会社員は日常のあらゆるものに考える機会を見出す日常の問題意識からの出発という視点が重要であると感じた。2018/01/07
かみのけモツレク
1
大学教授が「血をサラサラにする薬」とか言ってると親近感わく2016/10/24