古代ヤマト王権の縁起と伝承―『記・紀』に消されたニギハヤヒ命の実像

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784826506106
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

内容説明

多くの神社の縁起・伝承は、千数百年の悠久の歴史を超えて、今なお存在している。古代の人々は、地域共同体の歴史や伝承と同族意識を基盤にして、氏神や鎮守の神々を祀る信仰を起こし、神々と深い絆で結ばれていた。そこから数々の神社の縁起・伝承が生まれ、今日まで語り継がれてきたのである。この祖先の偉大な遺産を手掛かりに、『記・紀』神話が抹消したニギハヤヒ命の実像を明らかにすると共に、古代ヤマト王権の実相に迫る。

目次

『先代旧事本紀』のニギハヤヒ命
ニギハヤヒ命と天火明命
大物主神
大己貴神(大国主神)
大歳(年)神
賀茂神社の神
大山咋神と火雷神
石上神宮の神
熊野大社の神
伊勢神宮の神
御歳(年)神
豊受大神
海の神と海人族
鹿島・香取両神宮と春日大社の神
スサノオ尊
まとめ

著者等紹介

木村博昭[キムラヒロアキ]
1943年奈良県大和郡山市に生まれる。1965年大阪市立大学経済学部卒業。三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)勤務。その後民間会社の役員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mogura

1
楽しめました。トンデモ論を展開している訳ではなく、膨大な量の伝承や祭りを紹介してから、私はこう思う、という流れなので丁寧に考察されているのだろうなと思い、安心して読み進められます。また邪馬台国にも言及しているのは面白かった。ただ終盤は何でもかんでもニギハヤヒ、という感じなので逆に多少訝しんで読んでしまった。筆者が影響を受けたという"消された覇王"戸も読んでみたいと思う。2022/02/19

caramelscratch

1
方法として神社の縁起・伝承をもとに古代史をさぐることはおもしろいのだが、好き放題に食い散らかした感があり全体として強引な印象。『消された覇王』を挫折したのは同じ理由。スサノオ-ニギハヤヒにスポットをあてると、こんな見解があるのか、という感想。2018/06/09

ソノダケン

0
「大化の改新」は天皇家でなく、藤原氏の独裁体制に道をひらき、記紀神話もそれを正当化するよう編纂された。スサノオ尊やニギハヤヒ命は偉大な英雄だったのに、闇に葬り去られた。神道のウサン臭さの原因を説明してくれる本。2014/12/24

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