内容説明
無差別殺傷事件の背後には、「わたし」の中の“私”と“他者”という相即不離な二つの心がバランスを失い、“私”が絶対的意思をもって過激に振舞う衝動を読み取ることができる。10事件の分析をとおして、愛と慈しみの共生感によって育まれる「わたし」の中の“他者”の不在は、誰もが犯罪者になり得る要因であり、危うく生き残ったに過ぎない私たちにその省察を迫る。
目次
1 心の闇
2 アブラ蝉と神戸連続児童殺傷事件
3 「理由なき殺人」者たち
4 事件と犯罪の系譜
5 夏の夜空
6 神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇聖斗)
7 幼女誘拐殺人事件(宮崎勤)
8 私の守護霊について




