内容説明
東日本大震災を無我夢中で生き延びて診療を続けた、ひとりの精神科医の鬼気迫る震災日誌、そして思索の軌跡。
目次
1 星降る震災の夜に
2 ある精神科医の震災日誌―3・11以前、3・11とその後
3 災害と精神医療
4 東北人の精神性を患者さんに教えられる
5 「生き延びるための第六感」そして「てんでんこ」
6 国分町“BACCHUS”の無事
7 何が心を癒やしたか
8 予兆としての創作と“狂気”
9 「知の敗北」に学ぶために
著者等紹介
岡崎伸郎[オカザキノブオ]
1958年、仙台市生まれ。精神科医。東北大学医学部卒業。東北大学附属病院精神科病棟医長、仙台市精神保健福祉総合センター所長、小高赤坂病院副院長をへて、2009年から国立病院機構仙台医療センター精神科部長。精神保健従事者団体懇談会代表幹事、日本精神神経学会理事(歴任)、日本精神病理・精神療法学会評議員、全国精神医療審査会連絡協議会理事、『精神医療』編集委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サキノハカ
0
精神科医さんとして・家族のいる父として・そこに住む住人の一人として・本読みとしての視点からとか。興味深い。2014/02/14
林克也
0
震災本だが、とても”震災本”という括りでは表せません。岡崎さんの精神科医としての経験があるからこそ、言葉と文章に血が通っているとても価値のある本です。 この本でいろいろなことを教えてもらいました。(読書って素晴らしい。と改めて思います) 2013/01/23
Yoshiko
0
震災から8年5か月経って読みました。 震災当日やその後のことは、ほぼ似たような(津波にあわず、ガソリン難や交通難にあったなど市街地での)体験で、当時をなぞったような気持ちに。 震災後の最大余震と言われた4月7日(木)の日誌が最もぐさりと。 《比較的気丈な妻もさすがに「もういやだ」と泣きだすが、ほどなく気を取り直し、午前1時には、再び開設された避難所(小学校)のボランティアに向かう。》 ボランティアも、病院の先生も、とにかくみんな被災者で、でもそうしたそぶりを見せないでいました。 2019/08/30
-
- 和書
- 黄泉蛙 - 川柳