内容説明
3・11大震災と原発事故によって多くの命が失われた東北の地で、故郷を追われた被災者の姿は、140年前の明治藩閥政府による会津藩流罪を彷彿させる。近代から現代に至る時代の転換期におけるこの国の強権的差別性を、多くのエピソードと史料によって跡付ける。
目次
会津落城
斗南藩
凍餃蛮野の地
移住者たちの記録
苦難の日々
廃藩置県
山川浩に密偵の影
思案橋事件
広沢牧場
姿を消した梶原平馬
北海道に生きた会津人
会津若松に残った人々
会津人子弟群像
西南戦争
多年の雲霧ここに晴れたり
フロックコートを着た乃木将軍
会津が生んだ軍人たち
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年仙台市生まれ。東北大学文学部国史学科卒。日本大学大学院総合社会情報研究科修士課程修了。福島民報社記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て、現在、歴史作家。戊辰戦争研究会を主宰。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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