出版社内容情報
「自分なりに考え、おのずと解けた分だけが有効なんです」吉本隆明が語る超「教師論」・超「子供論」。
子供の良いも悪いも全部のみ込んでくれる先生がいた、これは制度ではない。
黙っていても子供は先生がどんな人間かちゃんとわかってる。
子供が「秘密」の場所を持つことは人類史的にも深い意義がある。
教員の「いま」に届けたい、吉本隆明の最新刊。
まえがき 吉本隆明
■第1部 教師の仕事をめぐって
大衆の原像・知識人・還りの過程・人間の優劣・人間力・学童・計らい・侮り・正義感・気分・制度・学習塾・生意気・母親・病気・身体・専門性
■第2部 学童期の子供をめぐって
遊び・熱中・秘密・普遍性・かわいい・性の匂い・ドッジボール・軒遊び・外遊び・柳田国男・迷子・時間体験・方言・ルール・倫理
【資料篇】
インタビューにあたっての覚書き[向井吉人、尾崎光弘]
学童期とは〈生活全体が遊ぶことである生涯唯一の時期〉のことだと考える。この時期の遊ぶことの一部分をさいて学校の義務教育制度は成立している。それ故、当然のように義務教育制度は〈少し質の異なった〉遊ぶことに帰着する。……………
●好評重版出来![2005年9月10日]
組版/字打屋
装幀/臼井新太郎
内容説明
教員の「いま」に届けたい。吉本隆明が語る教員論・学童期論。子供の良いも悪いも全部のみ込んでくれている先生がいた、これは制度ではない。黙っていても子供は先生がどんな人間かちゃんとわかってる。子供が「秘密の場所」を持つことは人類史的にも深い根底がある。自分なりに考え、おのずと解けた分だけが有効なんです。
目次
第1部 教師の仕事をめぐって(教育は「大衆の原像」から遠ざかるシステムではないか;どうやったら学童に完全に向き合えるかという問題は先生方には残る;人間は総合的にはまず何の隔たりもない、これは自然過程の大原則;黙っていても学童は先生がどんな人間かちゃんとわかっている;後進社会の人間というのをそんなに侮っては間違いです ほか)
第2部 学童期の子供をめぐって(基本的には、子供が自覚的に遊ぼうと思っていく時期だと押さえれば間違いない;学童期の熱中現象をどう考えればいいか;子供が秘密の場所をもつことは人類史的にも深い根底がある;秘密の場所の重要さや遊びが生活そのものだと自覚したときに「熱中」が生まれるのではないか;遊びにアジア的、西欧的という考えは成り立つか ほか)
感想・レビュー
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