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出版社内容情報
『古事記』『日本書紀』と並んで日本の三代古文献といわれた『先代旧事本記』は江戸時代に一部の国学研究者が偽書と断定したことから、古文献からはずされ今日に至るまで葬られていた。
在野の研究者・菊池山哉は『天の朝の研究』で『先代旧事本記』が偽書でないことを明らかにし、自身の研究の大きな糧としたが、学会からは蔑視の対象として無視されつづけてきた。大野七三氏の研究は現地踏査を踏まえた膨大な資料を駆使して神代の神々が「神話」ではなく実在の神々(人間)によって担われていたことを跡付ける。
まえがき/凡例◎『先代旧事本紀』本文、訓註
序、目録/巻第一、神代本紀・神代系紀・陰陽本紀/巻第二、神祇本紀/巻第三、天神本紀/巻第四、地祇本紀/巻第五、天孫本紀/巻第六、皇孫本紀/巻第七、天皇本紀/巻第八、神皇本紀/巻第九、帝皇本紀/巻第十、国造本紀
◎『先代旧事本紀』概説
1 その成立と諸本について/2 『先代旧事本紀』十巻の構成/3 大和朝廷の成立と饒速日尊/4 饒速日尊の御兒について/5 饒速日尊の伝承は『古事記』『日本書紀』によって消された/まとめ・神々は実在なされた/饒速日尊の伝承は史実である/『先代旧事本紀』こそ真実の歴史書
◎参考文献および資料/付録1、出雲・日向・大和一族関係系図/付録2、初期大和朝廷物部氏政治祭祀者表/『先代旧事本紀 訓註』復刊にあたって
女系の皇祖神・饒速日尊(にぎはやひのみこと)の存在を「記紀」は故意に抹殺しているが、大和朝廷―天皇氏の源流は、北九州を支配していた饒速日尊が2万5千の物部(軍団)を従えて畿内(大和―奈良県)の豪族・長髄彦(ながつねひこ)を服従させ大和を平定したことに始まる。神武天皇(伊波礼彦尊)は饒速日尊の娘を后にして大和の統治権を譲渡され継承したのである。神代の歴史が『先代旧事本記』を通して初めて明らかになる。古代史研究者必読の文献。[最も古いとされる卜部兼永の写本(天理図書館蔵・国重要文化財)を解読し、活字化して訓註を付した『先代旧字本紀』(十巻本)の覆刻版です]
内容説明
『記紀』と並んで三大古文献と言われた『先代旧事本紀』は、江戸時代に一部の国学者が偽書と断定したことから、今日に至るまで葬られてきた。最も古いとされるト部兼永の写本(天理図書館蔵・国重要文化財)を解読し、活字化して訓註を付した『先代旧事本紀訓註』(十巻本)の復刻版。
目次
『先代旧事本紀』本文・訓註(神代本紀・神代系紀・陰陽本紀;神祗本紀;天神本紀;地祗本紀;天孫本紀 ほか)
『先代旧事本紀』概説(その成立と諸本について;『先代旧事本紀』十巻の構成;大和朝廷の成立と饒速日尊;饒速日尊の御児について;饒速日尊の伝承は『古事記』『日本書紀』によつて消された)
著者等紹介
大野七三[オオノシチゾウ]
大正11年(1922)埼玉県狭山市に生まれる。昭和15年埼玉県所沢商業学校卒。米国クレイトン大学哲学博士。同日本校特任教授。元狭山市文化財審議委員、元狭山市史編纂委員。元狭山市美術工芸専門調査員。著書に「狭山市の社寺誌」「先代旧事本紀・考」「先代旧事本紀・訓註」「河鍋暁斉―逸話と生涯」
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