『近代』を抜ける―たゆたう人びとからの提言

『近代』を抜ける―たゆたう人びとからの提言

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784826502375
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0047

出版社内容情報

『近代』を抜けるために―この本は精神分裂病という病名を背負った人たちの心やさしいそのありようをとおして、「近代」とは何だったのかを解き明かしてゆく本である。そして同時に、こんな表現―近代とは何だったのかを解き明かしてゆくなどという表現―と訣別しとゆく本である。

はじめに/第一部 まずは、一緒に「日向ぼっこ」を/一、意味の世界を遊ぶ/ガンバロー会の紹介/緑の光線/意味の世界/意味の世界を遊ぶ/二、一貫性のない私、なごやかな私/てんでばらばらだが、なごやかな会/てんでばらばらだから、なごやか/一貫性のない私/不用な「私」、ないしは、不用・有用などと考えない「私」/三、個人としての私と、特異性としての私、ないしは、硬い私と、自由な私/声つきの風景と、声なしの風景/特異性はすべて同格、すべて同等に真実/特異性は、世界にじかに触れないと生まれない/特異性は、気分に身をまかせないと生まれない/四、「日向ぼっこ」について/死は、日常のささやかな偶然/「日向ぼっこ」とは視点を失った曖昧さ/チベットでも「日向ぼっこ」/「日向ぼっこ」とは、非対象化活動(アソシアシオン)の謂/「日向ぼっこ」とは、世界のたゆたい/第二部 そして、「我々の……」ではなく、「私の……」話をしよう/一、帰還なき旅、ないしは「唯それだけ」への旅/はじめに/「荒波を乗り越えて」と人はいうが/こだわりを捨てて誠実に/帰還なき旅とは、「他者」と共に行く旅/二、風の流れ/風吹き峠/「いらっしゃい」の一言/「まずは、いらっ

内容説明

本書は、精神分裂病という病名を背負った人たちの心やさしいそのありようをとおして、「近代」とは何だったのかを解き明かしてゆく本である。そして同時に、こんな表現―「近代」とは何だったのかを解き明かしてゆくなどという表現―と訣別してゆく本である。

目次

第1部 まずは、一緒に「日向ぼっこ」を(意味の世界を遊ぶ;一貫性のない私、なごやかな私;個人としての私と、特異性としての私、ないしは、硬い私と、自由な私 ほか)
第2部 そして、「我々の…」ではなく、「私の…」話をしよう(帰還なき旅、ないしは「唯それだけ」への旅;風の流れ;愛とエロス ほか)