出版社内容情報
人間社会における科学的領域の拡大とともに価値観の多様化、理念の喪失が叫ばれて久しい。マルクスからフーコーまで近代西欧哲学を検リしつつ、近代を覆う同一性原理の超克をめざした哲学論集。
第1部 倫理的世界とその超克/1章 自然的生―欲望の論理/2章 文化的生―そのデモーニッシュな性格/3章 理想主義の限界/4章 文化主義の超克―マルチン・ブーバーによる他者の復権/参考文献/第2部 存在と時間、そして他者●ハイデッガーをめぐって/1章 時間認識および時間論/2章 実存の時間/3章 ハイデッガーの他者をめぐる批判的発展/4章 自己・他者、そして文明の未来/参考文献/第3部 近代における実践哲学の変遷と他者の問題●カントからフーコーまで/1章 啓蒙主義の実践哲学/2章 ヘーゲルの相互承認論/3章 マルクス主義実践哲学の理念と現実/4章 実存と他者/5章 身体図式としての自他関係 /6章 フーコーにおける他者の思考と実践の問題
目次
第1部 倫理的世界とその超克(自然的生―欲望の論理;文化的生―そのデモーニッシュな性格;理想主義の限界;文化主義の超克―マルチン・ブーバーによる他者の復権)
第2部 存在と時間、そして他者―ハイデッガーをめぐって(時間認識および時間論;実存の時間;ハイデッガーの他者をめぐる批判的発展;自己・他者、そして文明の未来)
第3部 近代における実践哲学の変遷と他者の問題―カントからフーコーまで(啓蒙主義の実践哲学;ヘーゲルの相互承認論;マルクス主義実践哲学の理念と現実;実存と他者;身体図式としての自他関係;フーコーにおける他者の思考と実践の問題)