出版社内容情報
スターリン主義哲学に呪縛されていたとする著者が、ヘーゲルの精神現象学との出会いを通し、レーニンの反映論哲学を土台とするマルクス主義哲学を自己批判しつつ、新たなマルクス主義哲学の地平を切り拓く。
序章/1、「スターリン批判」と現代マルクス主義/2、スターリン主義/3、スターリン主義哲学=反映論とマルクス主義哲学の根本命題一覧/4、本書の成立ちと構成/第1部 ヘーゲル/第1章 『精神現象学』の「緒論」/1、絶対知と現象的意識/2、見守り/3、手出し /4、絶対知と「読者」/第2章 『精神現象学』の「I 感性的確信、或はこのものと私念」 /1、対話的自己吟味/2、意識と対象の弁証法/第2部 マルクス/第1章 意識の創造的活動性と感性的基体性/1、意識の創造的活動性/2、意識の感性的基体性/第2章 イデオロギー的認識/1、イデオロギーの科学化/2、認識内容の二重構造/3、認識主体の社会存在論的把握/4、認識の真理性とイデオロギー闘争/5、補論―レーニンのマルクス『経済学批判』「序言」の理解―/第3章 「意識の存在論」/1、「レーニンのアンチノミー」/2、意識実在の存在様式/3、物質的なものと観念的なものとの二重性/4、真の・賢明な唯物論に向けて/第4章 生産論的唯物論と想像力的意識/1、架空と実在の問題/2、エンゲルスの「哲学の根本問題」/3、マルクスの生産論的唯物論/4、希望の想像力
目次
第1部 ヘーゲル(『精神現象学』の「緒論」;『精神現象学』の「1感性的確信、或はこのものと私念」)
第2部 マルクス(意識の創造的活動性と感性的基体性;イデオロギー的認識;「意識の存在論」;生産論的唯物論と想像力的意識)
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- 大正史講義 ちくま新書