目次
セーヌ河のパリ(セーヌ河のシャンソン(プレヴェール)
ベチューヌ河岸(アラゴン) ほか)
美術のパリ(ノートル=ダム・ド・パリ(ネルヴァル)
冬の幻想・2(ゴーチエ) ほか)
恋人たちのパリ(リュクサンブール公園の小径(ネルヴァル)
ゆきずりの女に(ボードレール) ほか)
働く人々のパリ(中央市場(ネルヴァル)
指物師の家族(コペ) ほか)
戦時下のパリ(パリの乱痴気騒ぎもしくはパリはふたたび大賑わい(ランボー)
とても陽気なパリ!(エリュアール) ほか)
街路のパリ(凱旋門に・1(ユゴー)
モンマルトルの夜(ネルヴァル) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
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古くはネルヴァル、ボーレールや、比較的新しいところではジャック・レダやフランシス・ポンジュあたりまで、パリにゆかりの詩人たちの詩を6つのジャンルに分けて訳出したもの。賀陽亜希子氏の個人訳なので、全体としての統一感はあるが、逆に言うと単調さもまた否めない。そもそも翻訳詩にはどうしても、音とリズムという詩の生命の上から限界を感じてしまう。萩原朔太郎は詩の翻訳は不可能で、ただ翻案が可能なだけだと言っているが、あらためて、その通りだと思う。情景は描けても「心」が伝わらない。 2023/06/12