出版社内容情報
世界的権威による監修の元、第一線の児童精神科医が記した本人向けの自閉スペクトラム(AS)のガイドブック。ASを脳の特徴として捉え、暮らしやすくするための工夫を解説。診断名、困りごとへの対応方法、相談機関や情報の入手先など、内容をアップデートして刊行。
内容説明
あなたの存在は“まちがい”でも“にせもの”でもないのです。「当事者のあなた」が臨床の主人公であることを20年の歳月をかけて当たり前の事実へと変えた、累計発行5万部のロングセラー!
目次
1 説明編(ASDの脳に関する医学研究;ASやASDの人たちはどのくらいの割合でいるのか;ASに関する詳しい説明;ASの人が知っておきたい「脳の一時的な不調」に関する知識)
2 アドバイス編(なぜ「特別な工夫」をするのか;「特別な工夫」を考える;趣味に関する5つのトラブル;ASの脳タイプだということを誰に伝えるべきか;あなたのサポーターを確認する;もしあなたがたった一人でこの本を読んでいるとしたら;相談できる場所を見つける)
著者等紹介
ウィング,ローナ[ウィング,ローナ] [Wing,Lorna]
1928年生まれ。英国の精神科医。自閉スペクトラムやアスペルガー症候群などの概念と名称を提唱した自閉症研究のパイオニア。親が自閉症の原因とされた時代を、ASDの子どもの母として、医師として、生き抜いた女性でもある。研究業績のみならず、英国自閉症協会設立への尽力や自閉症診断評価の専門機関エリオット・ハウス(現在のローナ・ウィングセンター)設立など臨床家としても多くの業績を残した。真実探求への揺るぎない信念と公平さと優しさとユーモアに溢れた人柄は多くの人々の敬愛を集めた。ASDの本人とその家族の幸せのためにすべての叡智をささげ、2014年没
〓田友子[ヨシダユウコ]
1959年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。専門は発達精神医学。横浜市総合リハビリテーションセンター児童精神科、横浜市北部地域療育センター診療係長などを経てよこはま発達クリニックに20年間勤務。2020年から千代田クリニック院長。2005年にiPEC(子どもとおとなの心理学的医学教育研究所)を設立し、ASの子どもやおとなの自己理解支援等に注力。複数大学での学生面談にも従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。