出版社内容情報
「まるでおとぎ話ではないか。亡国の姫を盗賊が救う――庶民に人気が出そうな筋書きだ」
(皇帝ジークフリード)
剣と魔法こそが力であった世界は、古代文明の技術で銃や大砲を量産した帝国により終焉を迎える。
依然『世界平和』のための戦争が続くなか、覇権国家に盾突く三人の盗賊がいた……!!
頭目のクロード、最強騎士のムラクモ、天才魔法使いのユーリ!
帝国に弾かれた者同士、愉快に暮らし今日も帝国からお宝を強奪する――はずが手違いで亡国の王女エマを誘拐してしまい……!?
「何でもやります! ここに置いてください!」
伝説の古代文明【カナンの城】唯一の守り役として帝国に囚われていたエマは、砦(アジト)で盗賊団と暮らすことを望んだ。
炊事洗濯なんでもござれな訳アリ少女に振り回される大男たちは、彼女の抱える秘密や思いやり溢れる言動にほだされ、やがてエマを守り抜くことを誓う。
そこへ帝国軍が攻め込んできて、戦闘開始!?
まさかの大砲無効化!?
「魔法っていうのは信じる力が重要なのさ」
たった三人と一人と一匹が世界をひっくり返す、疾風怒濤の爽快ファンタジー!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
18
古代文明の技術で銃や大砲を量産した帝国が世界を席巻する中、覇権国家に盾突く三人の盗賊が手違いで亡国の王女エマを誘拐してしまうファンタジー。帝国からお宝を強奪するはずが、伝説の古代文明の鍵を握る少女エマを強奪してしまう頭目クロード、最強騎士ムラクモ、天才魔法使いユーリの三人組。訳ありな少女と盗賊たちの砦での悪くない生活があって、奪還に動く帝国の思惑があって、彼女の奪還を目指す彼らが亡国の遺産を巡る争いに巻き込まれ、敵味方が目まぐるしく変わる中、それぞれの覚悟が描かれてゆくキャラたちもなかなか魅力的でしたね。2025/07/24