オーバーラップ文庫 最強の吸血鬼は普通に生きたい〈１〉―異世界で王となった吸血鬼、現代に帰還する

浦田 阿多留【著】

オーバーラップ（2025/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 319p／高さ 15cm
• 商品コード 9784824010544
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

その帰還者、現代でも最強!?規格外の吸血鬼による爽快バトルファンタジー！

勇者として異世界に召喚された高校生・明月竜彦（あかつきたつひこ）。
なぜか吸血鬼の体を持ち転移した明月は、異世界で吸血鬼の王となり、魔王討伐を果たした。
特殊な異世界で特別な存在として戦いに明け暮れるなかで、明月には強く渇望する願いが生まれていた。
それは――『普通に生きる』こと。
ようやく帰還した明月だったが、体は最強の吸血鬼のままで!?
吸血鬼の体質に悩まされながらも高校生活を再開した――はずだったが、謎の異能を使う人物から学園のアイドル・天照地陽華（てんしょうじはるか）を救ったことで、普通の人は知らない「裏の世界」に関わることになってしまい!?
規格外の帰還者による現代ファンタジー！

内容説明

勇者として異世界に召喚された高校生・明月竜彦。なぜか吸血鬼の体を持ち転移した明月は、異世界で吸血鬼の王となり、魔王討伐を果たした。特殊な異世界で特別な存在として戦いに明け暮れるなかで、明月には強く渇望する願いが生まれていた。それは―『普通に生きる』こと。ようやく帰還した明月だったが、体は最強の吸血鬼のままで！？吸血鬼の体質に悩まされながらも高校生活を再開した―はずだったが、謎の異能を使う人物から学園のアイドル・天照地陽華を救ったことで、普通の人は知らない「裏の世界」に関わることになってしまい！？規格外の帰還者による現代ファンタジー！第１１回オーバーラップ文庫大賞銀賞。

著者等紹介

浦田阿多留［ウラタアタル］
神奈川生まれ神奈川育ちの新人ラノベ作家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

勇者として異世界に召喚されて吸血鬼の王となり、魔王討伐を果たして帰還した高校生・明月竜彦。高校生活を再開した彼が学園のアイドル天照地陽華を救う現代ファンタジー。吸血鬼の体質に悩まされながら普通に生きることを渇望する彼が、異能者集団の重鎮・大神に神の器として狙われる陽華を救ったことをきっかけに、彼女の護衛である稲荷や明月の使い魔の瑠奈たちともに陽華を守る展開で、規格外の力を持っていても弱点がないわけではなく、思わぬ展開に直面しながらも、それを何とか乗り越えて彼女たちを守り抜く熱い戦いはなかなか良かったです。

2025/01/23

[alleine05]

まあまあ。もっと安易な吸血鬼設定の俺TUEEEものかと思っていたら、吸血鬼として異世界を生きたからこその苦悩と辛い過去を背負っていて、そんなだからこそヒロインに恋するのがとても納得できるものとして丁寧に描かれていたのが良かった。異能力バトル方面の描写と設定はいかにもザ・中二という感じの王道で、刺さる人は刺さるだろうし、ありがちと感じる人もいそうなもので、個人的にはあまり刺さらない方だったけど、前述の心情描写が思った以上に良かったので全体的にはプラス印象の読後感だった。

2025/02/06

[真白優樹]

異世界に召喚され吸血鬼となるも魔王を斃して帰還した少年が、眠気と言うデバフに苦しみつつ普通に生きようとする物語。―――否定ではなく肯定を。　その思いに牙を。　異世界での迫害と言う重めなバックボーンがヒロイン達とのかかわりの中で癒されて行って、彼女達を守る為に全力を尽くす物語であり、帰還者系の作品として真っ直ぐな面白さを持っている物語である。始まったばかりの賑やかな普通の生活。まだまだいる眷属などの伏線は眠っている中、この先に待つのはどんな日常か。裏世界を知って、平穏でいられるか。 次巻も勿論楽しみである。

2025/01/25

[尚侍]

とっても面白かった。ラノベの世界でここまで強力な力を持てば、ポジティブな展開になることがほとんどな中、本作は吸血鬼となったことでの苦悩や周囲の変化などネガティブな面をきちんと描き出していて、非常に読み応えがありました。ラストのどんでん返しも読ませるもので、このあたりはさすが受賞作と思わされましたね。その一方でラストのあの展開は効果的である分物語のバランスを崩しかねないものでもあるので、続きがあるのであればこの設定に頼り過ぎない方がいいのではないかなと思いました。

2025/02/20

[はじめまこと]

良かった 「普通に生きたい」に焦点あててチート能力の異常性と排斥で1冊書いてくれるのありがたい 本来異世界帰還もので書くのにこれ以上ない題材なはずなのに真っ当すぎるのか意外とないんだよな つーか吸血鬼主人公のファンタジー、やっぱ良いっすね 良さ全部あとがきで言われちゃったけど 結構重い過去を軽く読みやすく書いてくれるのもありがたい あと正ヒロインに容赦なくイロモノ設定付けられるのも良い やっぱ現ファンのヒロインはこうでなくてはね

2025/03/16