出版社内容情報
どんな世界でも――ずっと一緒だ。
緊迫の国外問題にようやく一区切りをつけたソーマは、手付かずだった国内の課題解決に向け行動を開始する。
山積する内政問題の中で特に頭を悩ませていたのは、魔王領の出現により故郷を追われ、王国内で長らく不法滞在を続ける難民の存在であった。
望郷の念を胸に自分の居場所を求める難民に対し、ソーマは断固とした態度で決断を迫る!
「決めてくれ。郷愁を捨て王国の民となるか、あるいは――出て行くか」
理想論だけでは解決できない難題に不退転の決意をもって臨む異世界本格内政ファンタジー第十幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉鳥
4
難民対応。故郷を捨て国民になるか、故郷のために戦うか、双方にとって難しく辛い選択。2024/07/11
たかぴ
4
溜まったシリーズモノを一気読み。怒涛の展開に呆気に取られた。2023/07/16
zaku0087
3
戦争が終わった後始末で難民対策に取り組む。しかし、ここまであれこれ事件がありながら時間は一年しか経過していないとは。国民の中での弱者貧困対策であれば自国内の再配分ん問題として税金を使えば良い。ただ、自国民以外に税金を使った支援となると、それが迂遠な国防対策とでも言わない限り、通用しないという実にリアルな課題だ。現実に日本政府は、そこに金を使うことを拒んでいる。島国だからできる難民否定が対策の全てだが、地続きで難民が押し寄せる大陸国家からすれば理解し難い蛮行だろう。そこを皮肉っぽく描いていると思うのだが。2023/06/08
ちいたけ
3
(紙)難民問題~~~。2023/04/28
毎日が日曜日
2
★★★+2023/07/22