出版社内容情報
笑顔溢れる【街づくり】こそ――俺の最強の武器だ!!
ストラスの初勝利を見届けたプロケルは【戦争】の背後で暗躍していた宿敵【黒】の魔王バラムとの会合に臨んだ。
邂逅早々に共闘を提案してくるも、プロケルは一蹴する。
仲間を傷付け、人間を見下すような奴は"敵"だと――
そして街に戻ったプロケルは、アヴァロンの発展こそバラムへの対抗策となり得ると考え、街づくりに邁進。
更に人を街に惹きつけるためカジノ建設へと踏み切る!
「皆が笑顔で暮らせる街という理想を通したいんだ」
誰もが夢中になれる、とっておきの秘策とは……!?
ダンジョン創造ファンタジー、更なる発展を目指す第九幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zaku0087
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禁欲的な宗教で人族を支配下に置こうという魔王と、それに対抗して娯楽の提供と歓楽街の実現で人族の支持を集めようとする魔王の対決。やはり人は「楽しさ」を求める生き物で勝負は決まったかのように見えたが、世界に娯楽のネットワークを広げる解放政策は、流行病を都市に招き入れることになる。次は防疫対策という新たな試練。中世ヨーロッパの歴史をなぞるような展開だが、ペストの大流行による人口減がヨーロッパの開放を引き出す原因だったのだから、まあ、似たような推移をするのだろうね。 2024/11/19