出版社内容情報
安全なはずの旅路。しかし戦争が少年達に牙を剥く――
内容説明
家族の愛を知らぬまま死に、二つの人類が生存競争を繰り広げる世界で新たな生を受けた少年ユーリ。彼は騎士院で学ぶかたわらでホウ社の事業を拡大し、いずれ来たる祖国の亡びを見越して“新大陸”の発見を目指していた。そんな中、隣国のキルヒナ王国と“もう一つの人類”であるクラ人の遠征軍―“十字軍”との戦争がついに始まろうとしていた。そしてユーリは女王の要請により、王女キャロルをはじめとした学生からなる観戦隊を率いて、前線を視察しに行くことに。隊長として初めて隊を率いるユーリは、単身で下見も行い、万一のことが無いよう万全を期していた。前線とはいえ、王鷲による上空からの視察。この旅路には本来、大きな危険など無いはずだったが…!?のちに「魔王」と呼ばれる男が、初めて戦場を目の当たりにしようとしていた―。「小説家になろう」で話題の超本格戦記譚、戦争の恐怖を知る第4幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
19
ハードな逃走劇。味方の不一致。敵の隠し玉。大ピンチ。二人の逃走は成功するのか。周囲の不安、行動は今後の展開にどのようにつながるのか。めっちゃ次が楽しみ。2021/10/31
hisa_NAO
9
なろう系、転生モノ。 中世ヨーロッパ風パラレルワールドに転生した主人公。人生2回目経験と現世知識を活かし、斜陽の国で頭角を現す。 隣国の戦場へ従軍観戦隊隊長として派遣された主人公。から始まる怒涛のハードモード。 6巻読んでからの、再読。2022/12/04
dorimusi
6
観戦隊の出発からドラゴンに落とされて脱出行の途中まで。 気になってWeb版先に読んじゃったので、ここまでしか進まないかーーって感じ。 しかし、ケガして戦えないことでふがいなさに震える王女ってのも珍しい。かな。まぁ助けてもらうだけってのもしんどいよね。だんだん追い詰められていく感じなんだけどユーリが淡々としているし、あんまり恐怖感ないかな。まぁキャロルは最後かもってことで思いを伝えるまでになったんだろうけど。2021/11/20
leo18
5
視察だけのはずだった戦争に巻き込まれたユーリとキャロル。極限のサバイバル逃避行。そんな中常に冷静なユーリと守られる中で揺れ動くキャロルの心情。待つ側のミャロたちの動きも気になるし、続きを早く読ませて欲しい。2021/10/20
餅屋
4
戦火忍び寄る、シリーズ4冊目▲女王の要請により、王女ら学生観戦隊を率い隣国キルヒナ王国の前線へ向かう。のちに〈魔王〉と呼ばれる男が、クラ人による十字軍遠征を目の当たりにする▼お飾りとしてでも王女をトップにせずに済むのは救いですが、王権の弱さを感じます。戦争ですから当然の如く不測の事態に陥り、長耳だけあって個人技としても高い戦闘能力が光ります。敵国視点も入り、設定に膨らみが出てきました。誰もが事情を抱え全力を出せないなか、主人公のみ視点が違うので有利に進められて、この困難をどう切り抜けるのか(2021年)2022/01/03