内容説明
日本の権力の暗部に出入りした謎の男・飛田東山。彼が生涯貫いていたのはたった一つ、弱きを助け強きを挫く。弱い者を助ける義侠心、横暴な力にむかう反骨心。下層労働者初の全国組織を結成、小河内ダムや、軍需地下工場を建設ほか、昭和を動かした男の実話!
目次
第1話 皇太子の義父
第2話 飛田勝造という男・青春編
第3話 芝浦の飛田から日本の飛田に
第4話 労働史に一石。小河内ダム奮闘記
第5話 謎の男、飛田勝造
第6話 全国の自由労働者を組織する
第7話 昭和の大物たちと驚きの交流
第8話 建設省に歴然と存在した黒幕
著者等紹介
西まさる[ニシマサル]
1945年東京生まれ。作家・編集者。西まさる編集事務所主幹。はんだ郷土史研究会代表幹事。東海近世文学会会員。名鉄カルチャースクールなど文化講座講師多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gotomegu
12
FBで青梅に住んでいる飛田氏の子孫の知り合いがシェアしていて知った。知ってる地名やお店が出てきて、へぇーってことの連続だった。小河内ダムを作るときのエピソード。東京市の役人は、ほんとうにひどかったんだな。しかも移転先の八ヶ岳清里でもお金がなくてすごく苦労したそうだ。奥多摩の観光にも注力したそうで、御岳渓谷の遊歩道の跡がありえない崖沿いにあったりして、きっとそのころに作られたものなんだろうな。梅郷という名前にしてイメージアップしたり。無欲な姿勢は、現代の西野亮廣みたいなひとだなぁと思った。2020/10/25
月をみるもの
11
東山先生が大洗出身だとは知らなかった。。詳しいことは、松浦さんレビュー( http://www.shokabo.co.jp/column/matsu-51.html )を読んでもらうとして、感想に完全に同意「続刊が楽しみだ。ものすごく楽しみだ。一刻も早く読みたい気分である」 2021/12/31
ルヴナン
4
唐獅子牡丹のモデル。児玉誉士夫や辻政信と親交の厚かった人間が義侠心だけの男であるはずがない。2021/03/14
ひとまろ
2
M資金や東京湾金塊事件等にも言及している2023/01/23
研修屋:城築学(きづきまなぶ)
2
s図書館から。唐獅子牡丹のモデルとなった飛田東山氏。沖仲士を束ねるところから始まり、戦前・戦中・戦後の裏面史に登場する。その話が面白い。この本は厳密にいうとノンフィクションではないかもしれないが、それにしても忖度が幅を利かす令和の日本の重苦しさをしばし忘れてくれる痛快本である。2021/04/11