目次
第1部 前近代と近代(~1890)
第2部 近代文学の黎明期(1890~1900)
第3部 近代文学の成立期(1900~1920)
第4部 世界大戦の戦間期(1920~1940)
第5部 戦中から高度成長期(1940~1960)
第6部 大衆化の完成期(1960~1980)
第7部 高度消費社会(1980~2000)
第8部 21世紀の文化状況(2000~2020)
著者等紹介
山〓義光[ヤマザキヨシミツ]
山形大学地域教育文化学部教授
尾崎名津子[オザキナツコ]
立教大学文学部准教授
仁平政人[ニヘイマサト]
東北大学大学院文学研究科准教授
野口哲也[ノグチテツヤ]
都留文科大学文学部教授
村田裕和[ムラタヒロカズ]
北海道教育大学旭川校教授
森岡卓司[モリオカタカシ]
山形大学人文社会科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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る
3
遠藤郁子さんによる「女性作家と身体」の章のみ読了。 男性作家が描く妊娠出産が、性と生殖と結婚を三位一体と捉えるロマンティック・ラブ・イデオロギーを基盤とする近代家父長制の性規範を強化・再生産してきた一方で女性を抑圧する性規範や母性本能神話からの解放を描いた女性作家の小説がいくつか紹介されています。 女性作家の作品を知るきっかけになりましたが、異性自認男性が女性作家とされているのだけ気になりました。2025/02/22
Go Extreme
1
近代文学誕生:明治維新 文明開化 翻訳文学 言文一致 自然主義 ロマン主義 日露戦争 漱石 龍之介 独歩 藤村 大正・昭和文学:大正デモクラシー モダニズム 新感覚派 プロレタリア文学 太宰治 横光利一 戦争文学 近代小説 戦後派文学 戦後と高度成長期:戦後文学 安部公房 大江健三郎 三島由紀夫 高度成長期 社会派推理 サブカルチャー 文学の大衆化 現代文学:村上春樹 川上未映子 ポストモダン フェミニズム文学 セカイ系 ジェンダー 多文化共生 SNS文学 文化と社会:戦争記憶 消費社会 社会批評2025/03/16
So Honda
1
大学教養課程の教科書を想定して編集された1冊。江戸期を引きずる明治初期の戯作や翻訳文学から、セカイ系を経て2020年代に至るまで、一気通貫に。作品紹介も入って150年の文学史がコンパクトに見通せた。取り上げられた作家はだいぶ絞られているように思えるが(村上春樹を入れるなら庄司薫は入らないのか、永井荷風は?など)教科書のボリュームならこのくらいが妥当なんだろう。2025/02/18