内容説明
手話にも歴史があるし、地域差もある。数の表し方、たとえば、15は「十と五」と表すのか、「一と五」か、あるいは十の位と一の位を同時にか、その表現は言語によって異なっている。男性を表すために親指を立てるのか?系統的に関係がある日本手話と、台湾手話と韓国手話を比較して研究する。たくさんの文献調査やフィールドワークから導き出す成果は、一枚岩ではない言語の多様性と変化を知らせてくれる。
目次
第1章 手話の歴史研究の新たな可能性
第2章 日本手話系の言語における表記法
第3章 数詞にみられる様々な表現とその変化
第4章 親族表現にみられる様々な表現とその変化
第5章 日本手話系の言語における語の変化の種類とその特徴
第6章 現在の日本および台湾におけるふたつの数の体系とその変化
第7章 まとめと今後の課題
著者等紹介
相良啓子[サガラケイコ]
人間文化研究機構人間文化研究創発センター、国立民族学博物館拠点特任教授。筑波大学大学院修士課程教育研究科障害児教育専攻を経て、国立大学法人総合研究大学院大学にて学位取得(博士(学術)、2021年9月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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