目次
第1部 準備編―「主観的な文章はダメ」という通説の縛りから逃れる(科学論文とは何か;「客観的に書く」という通説はどのようにして生まれたのか―17世紀のRoyal Societyで推奨された文章から現代の科学論文まで;「客観的な文章」から「主体性のある文章」へのパラダイムシフト)
第2部 基本編―読み手を導き読み手を引き付ける論文の流れ(ストーリー)を作る(科学論文の構成―「ストーリー・テリングとしての科学論文(Science Writing as Story Telling)」という考え方
それぞれのセクションでどのように読み手を導くか―科学論文のIMRaDとMove
Introductionでどのように読み手を導くか ほか)
第3部 発展編―読み手を導き読み手を引き付ける文章を書く(「科学論文には事実のみを記載する」という通説の誤解―命題に対する書き手の態度を示す;「中立的に書く」という通説の誤解―Boosters(強調表現)の重要性
「曖昧さはタブー」という通説の誤解―Hedges(緩衝表現)の重要性 ほか)
著者等紹介
保田幸子[ヤスダサチコ]
現在、神戸大学国際コミュニケーションセンター教授。神戸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修了(M.Ed.)。モナシュ大学大学院応用言語学研究科修士課程修了(M.A.)。ハワイ大学大学院第二言語研究科博士課程修了(Ph.D.)。早稲田大学国際教養学部助手、東京農業大学助教、九州大学大学院言語文化研究院准教授を経て、2016年10月に神戸大学国際コミュニケーションセンターに准教授として着任。2020年4月より現職。専門は、第二言語習得。その中でも、人間の書き言葉の習得、ライティング能力の発達に関心がある。これまで、一貫して、外国語学習者の書く行為やライティング能力に関する研究を行い、書くことの指導や教材のあり方について提言を行ってきた。研究成果はJournal of Second Language WritingやTESOL Quarterly,Journal of English for Specific Purposesなど国際ジャーナルを中心に刊行されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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