内容説明
我物を我物とするのに十年の歳月をかけた男の獅子吼する雄姿!自らの赤裸の魂を吐露した日記及手記の数々が我後を行く若人或は不幸な人の指針となれよかし。そして著者は云う、「待て、而して希望せよ。」と。
目次
第1部 貧窮に喘ぐ(復員後代書業開業―昭和23年7月1日;代書業傍ら兎を飼う―昭和24年4月27日;たばこ屋―昭和24年7月12日 ほか)
第2部 法廷闘争の終結(司法書士一ヶ年の回想―昭和27年11月13日;戦地にて―昭和27年11月16日;再び私の悲願、家屋の明渡請求について―昭和27年11月17日 ほか)
第3部 大団円、心身の安寧を得て(一代記の構想、自伝―昭和32年11月30日;小さな「のさり」―昭和32年5月31日;ナス―昭和32年8月9日 ほか)